サッカー選手のためのポジティブ思考トレーニング

投稿日:2025年11月22日  カテゴリー:メンタルトレーニング

サッカー選手のためのポジティブ思考トレーニング

試合でうまくいかない時、ミスが続いた時、ベンチスタートになった時。
サッカーをしていると「落ち込みやすい場面」はたくさんあります。
ここでは、ポジティブな考え方を身につけるための具体的な習慣や工夫を、サッカーに結びつけてまとめていきます。

1. ポジティブ思考は「才能」ではなく「習慣」

ポジティブに考えられるかどうかは、性格だけで決まるものではありません。
「どんな言葉を自分にかけているか」「どんな行動を毎日くり返しているか」が大きく影響します。

  • ネガティブになるのは「悪いこと」ではない
  • 大事なのは「そこからどう立て直すか」を習慣にしておくこと
  • ポジティブ思考は、毎日の小さな練習で少しずつ身についていく

2. 朝と夜の「セルフトーク習慣」を作る

① 朝のスタートをポジティブにする

1日の最初にどんな言葉を自分にかけるかで、その日の心の状態は変わります。
以下のような「朝の一言」を決めて、毎日同じ言葉を自分にかけてみてください。

  • 「今日も成長できる1日にしよう」
  • 「ミスしてもOK。その中で学べばいい」
  • 「自分のプレーでチームを助けよう」

学校に行く前、家を出る前、ストレッチをしながらなど、タイミングを決めて習慣化すると続けやすくなります。

② 夜に「今日の良かったこと」を3つ書き出す

1日の終わりに、「できなかったこと」だけを見ると気持ちは暗くなります。
ポジティブ思考を育てるには、「小さな良かったこと」を見つける習慣が大切です。

  1. ノートかスマホのメモを用意する
  2. 「今日の良かったこと」を3つ書く
  3. サッカーのことだけでなく、日常のこともOK

例:

  • 練習でいつもより守備の戻りが速くできた
  • コーチに「あいさつがいい」とほめられた
  • 友達がシュートを決めた時に、一緒に喜べた

毎日これを続けると、「うまくいっていること」に目が向きやすくなり、自然とポジティブな考え方が身についていきます。

3. ミスを「自分への攻撃材料」にしない

① ミスをした時によくあるネガティブなセルフトーク

ミスをした時、心の中でこんな言葉を言っていないでしょうか?

  • 「自分はダメだ」
  • 「また失敗した。もう無理だ」
  • 「チームの足を引っ張っている」

こうした言葉は、自信をどんどん削ってしまいます。
大切なのは、ミスをした時に自分に何と言うかを「決めておく」ことです。

② ミス後に使えるポジティブなセルフトーク

ミスをしても、自分を攻撃するのではなく、「次への準備」をする言葉を使っていきます。

  • 「今のはナイスチャレンジ。次はこうしよう」
  • 「まだ時間はある。ここからだ」
  • 「ミスはOK。大事なのは次の1プレー」

ポイントは、事実よりも「次にどう動くか」に意識を向けた言葉にすることです。

4. ポジティブな「口ぐせ」を持つ

ポジティブ思考は、「どんな言葉を普段から口にしているか」で強くなっていきます。
自分なりの「口ぐせ」をいくつか決めておきましょう。

おすすめのポジティブ口ぐせ例

  • 「やってみよう」
  • 「まだ伸びしろがある」
  • 「うまくいかなくても、経験になる」
  • 「ここからが本番だ」
  • 「自分ならできる」

練習中、試合前、苦しい走りのラストなどで、あえてこの言葉を口に出すことで、心のギアを「前向き」側に入れ直すことができます。

5. ポジティブな人と関わる時間を増やす

周りの人の口ぐせや雰囲気も、自分の思考に大きく影響します。
できるだけ、次のようなタイプの人と関わる時間を増やしてみてください。

  • ミスしても責めずに「次いこう」と声をかけてくれる仲間
  • チャレンジしたことを評価してくれるコーチ
  • 試合後、悪いところだけでなく良かったところも教えてくれる人

逆に、いつも悪口や不満ばかりの話になる時は、少し距離を取ったり、話題を変えたりする工夫も必要です。

6. ゴールシーンだけではなく「良いプレー」をイメージする

ポジティブ思考は、頭の中にどんなイメージを流しているかでも変わります。
試合前や寝る前に、短い時間でいいので、自分の「良いプレー」をイメージしてみましょう。

  • 守備の選手なら、相手のパスを読み取ってインターセプトするシーン
  • 中盤の選手なら、ワンタッチで前向きの味方にパスを通すシーン
  • 攻撃の選手なら、冷静にコースを見てシュートを決めるシーン

大事なのは、「完璧なスーパーゴール」だけでなく、自分らしい良いプレーをイメージすることです。

7. 状況別・ポジティブ思考の切り替え例

よくあるサッカーの場面ごとに、「ネガティブな考え」と「ポジティブな考え」の例をまとめます。

状況 ネガティブな考え方 ポジティブな考え方の例
スタメンから外れた 「自分は信頼されていない」 「今は成長の途中。ベンチから学べることを全部吸収しよう」
「次にチャンスが来た時に、結果を出せる準備をしよう」
決定機を外した 「自分は肝心なところで弱い」 「きちんとゴール前まで動き直せていた。そこは良かった」
「決めるために、次の練習でシュートの形を増やしておこう」
相手が自分より上手に見える 「どうせ勝てない」 「レベルの高い相手と戦えるのはチャンス」
「今の自分の課題がはっきり見える試合にしよう」
監督に厳しく指摘された 「嫌われている」 「直せばもっと良くなる部分を教えてもらえた」
「具体的に何を変えればいいか聞いてみよう」
チームが連敗中 「このチームは弱い」 「苦しい時に、どんな声かけや姿勢を見せられるかが大事」
「自分のプレーとメンタルで、流れを少しでも変えていこう」

8. ポジティブ思考を身につけるための「1週間トレーニングプラン」

具体的に行動に落とし込めるよう、1週間の例を示します。

  • 月曜日: 朝のポジティブな一言を決めて声に出す
  • 火曜日: 練習後、「今日の良かったこと」を3つメモ
  • 水曜日: 寝る前に、自分の良いプレーのイメージを1つ思い浮かべる
  • 木曜日: ポジティブな口ぐせを1つ決めて、練習中に5回は口に出す
  • 金曜日: ミスをした時に使うセルフトークを1つ決めておく
  • 土曜日: 試合前に「今日のテーマ(例:最後まで声を出す)」を心の中で宣言
  • 日曜日: 1週間の振り返りをして、「成長したポイント」を3つ書き出す

完璧に全部できなくても問題ありません。
大事なのは、「何もしない週」を減らし、「少しでも心のトレーニングをした週」を増やしていくことです。

9. まとめ:プレーと同じように「心」も鍛えていく

ポジティブな考え方は、一度身につければ終わりではなく、サッカーの技術と同じように、何度もくり返し練習していくものです。

  • 朝と夜のセルフトークで、1日のスタートと終わりを整える
  • ミスを責めるのではなく、「次へのヒント」として受け取る
  • ポジティブな口ぐせとイメージを、自分の味方につける
  • 周りの人との関わり方も含めて、前向きな環境を少しずつ増やす

技術、フィジカル、戦術理解に加えて、ポジティブなメンタルを手に入れることで、 サッカーそのものも、日常生活もより豊かで楽しいものになっていきます。

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