子どもの「コーチ」ではなく「味方」になる言葉づかい
サッカーを頑張っている子どもにとって、いちばん心強いのは
「お父さんお母さんは、どんなときも自分の味方だ」と感じられることです。
技術や戦術を教えるのはコーチの役割。保護者は、子どもの心を支える
「いちばん近くのサポーター」でいられると、子どもは安心して思い切りプレーできます。
1. 評価より先に「共感」と「安心」を伝える
味方として接するうえで大切なのは、プレーの良し悪しを評価する前に、
まず子どもの気持ちを受け止めてあげることです。
- 「緊張したよね」「悔しかったね」など、感じている気持ちに名前をつけてあげる
- 「最後までよく走ってたね」「転んでもすぐ起き上がってたね」と、結果ではなく過程をほめる
- すぐアドバイスをするのではなく、「今日はどう感じた?」とまず子どもの話を聞く
「失敗しても受け止めてくれる」とわかると、子どもはチャレンジする勇気を持てるようになります。
2. 指示より「一緒に考える」言葉を増やす
味方として話すときは、「こうしなさい」という指示の形よりも、
子どもと一緒に答えを探すような言葉づかいが効果的です。
- 「なんであそこでシュートを選んだの?」ではなく「他にどんな選択肢があったと思う?」
- 「もっと走れよ」ではなく「どうしたら最後まで走り切れると思う?」
- 「ミスするな」ではなく「同じ場面が来たら、次はどうしてみたい?」
「問いかけ」は、子どもを責めるのではなく、考えるきっかけを与える言葉です。
自分で考えた答えは、子どもの中にしっかり残ります。
3. 家では「結果」よりも「取り組み方」をほめる
試合の結果やゴール数だけを気にしてしまうと、子どもは「うまくいったときだけ認めてもらえる」と感じてしまいます。
家では、できるだけ「取り組み方」に目を向ける言葉を選びましょう。
| NGになりやすい言い方(コーチ役) | 味方としての言い方の例 |
|---|---|
| 「なんでシュート外すんだよ」 | 「思い切ってシュート打ててたね。次はどこを狙いたい?」 |
| 「もっと走れよ」 | 「最後まで走ろうとしていたの、ちゃんと見てたよ。スタミナつけるには何ができそう?」 |
| 「ミスばっかりするな」 | 「チャレンジしてるからミスも出るね。次はどう工夫してみようか?」 |
| 「今日は全然ダメだったな」 | 「うまくいかない日もあるよ。その中でも良かったプレーはどこだった?」 |
| 「もっとこうしろ、ああしろ」 | 「こういうやり方もあるけど、あなたはどうしたい?」 |
「ダメ出し」ではなく、「気づき」と「次へのヒント」を一緒に探す言葉に変えていくことで、
子どもは自分から成長しようとする力を身につけていきます。
4. サッカー以外の場面でも味方であることを伝える
味方でいることは、サッカーの話をしているときだけではありません。
学校や友だち関係など、日常の会話の中でも「いつでも味方だよ」というメッセージを伝えていきましょう。
- 「結果がどうでも、あなたの頑張りは変わらないよ」と日頃から伝えておく
- 落ち込んでいるときに、「話したくなったらいつでも聞くよ」と受け皿を用意しておく
- サッカー以外の好きなこと・得意なことも一緒に喜ぶ
子どもが「自分には帰る場所がある」と感じられると、サッカーでも思い切って挑戦できるようになります。
5. まとめ:保護者は「いちばん近くのサポーター」
コーチのように技術を教えようとすると、どうしても言葉が厳しくなりがちです。
保護者は「正しく指導する人」ではなく、「どんなときも味方でいてくれる人」であることが、子どもの大きな支えになります。
- 評価よりも共感と安心を先に伝える
- 指示ではなく、一緒に考える問いかけを増やす
- 結果よりも、取り組み方やチャレンジをほめる
こうした言葉づかいを意識することで、子どもはサッカーを通じて、
自信や前向きさ、あきらめない心を育てていくことができます。
ぜひ、日々の送り迎えや帰り道の会話から、少しずつ試してみてください。