「がんばってるね」以外で子どもを認める・応援する言葉集(サッカーコーチの視点から)

投稿日:2025年11月29日  カテゴリー:サッカーを通じて育む親子の関係性強化術

「がんばってるね」以外で子どもを認める・応援する言葉集(サッカーコーチの視点から)

子どもを応援するとき、つい口から出てくるのが「がんばってるね」というフレーズです。
とても良い言葉ですが、それだけだと「いつも同じ」「具体的に何を見てくれているのか分からない」と感じさせてしまうこともあります。
ここでは、サッカーコーチの視点から、「がんばってるね」以外で子どもを認める・応援する具体的な言葉を整理して紹介します。

1. シーン別・おすすめの声かけ一覧

場面 ねらい 「がんばってるね」以外の言葉の例
練習に向かう前 一歩踏み出す姿勢を認める 「今日も自分で準備して、えらいね」
「疲れていても、ちゃんと行くところがカッコいいよ」
「今日の自分なりのチャレンジ、ひとつ決めてみる?」
練習後・試合後 結果ではなくプロセスを認める 「最後まであきらめなかったね」
「あの場面で、自分で判断して動いたのが良かったよ」
「今日のプレー、前より落ち着いていたね」
ミス・失敗のあと チャレンジする勇気を支える 「うまくいかなかったけど、トライしたのはすごいよ」
「あの場面、怖がらずに行ったところがよかった」
「ミスからすぐに切り替えたの、ちゃんと見てたよ」
落ち込んでいるとき 気持ちを受けとめ、存在を認める 「悔しいって思えるくらい、本気で向き合ってるんだね」
「今の気持ちを話してくれて、うれしいよ」
「結果がどうでも、サッカーを続けていること自体がすごいよ」
成長が見えたとき 「できるようになった自分」を気づかせる 「前よりボールの受け方が上手くなってきたね」
「走り方が変わったね。動きがスムーズになってきたよ」
「味方への声かけが増えてきたのがすごくいい」

2. 子どもをより深く「認める」ためのポイント

2-1. 抽象的なほめ言葉を「具体的」にする

「えらいね」「すごいね」といった抽象的な言葉は悪くありませんが、
自信につなげるには、何を、どう見てそう感じたのかをセットで伝えることが大切です。

おすすめの型は、

  • 「◯◯していたところが、△△でよかったよ」

例:

  • 「ボールを失ったあと、すぐに追いかけていたところが、チームを助けていてよかったよ」
  • 「失敗しても顔を上げていたところが、とても頼もしく見えたよ」
  • 「コーチの話を最後までしっかり聞いていたところが、素晴らしかった」

2-2. 能力ではなく「プロセス」と「姿勢」をほめる

「うまいね」「センスあるね」は一見ほめ言葉ですが、
できなかったときに「自分には才能がない」と思いやすくなることもあります。
そこで、努力・継続・工夫・姿勢に光を当てる言葉が有効です。

例:

  • 「毎日ボールを触っているから、その積み重ねがプレーに出ているね」
  • 「一回でうまくいかなくても、やり方を変えながら続けているのがすごいよ」
  • 「途中で投げ出さずに、最後までやり切ったところに成長を感じるよ」

3. シーン別・フレーズ集(そのまま使える例)

3-1. 練習前・送り出すときにかけたい言葉

  • 「今日も自分のペースでいいから、一歩前に進んでおいで」
  • 「自分で準備している姿が頼もしいよ」
  • 「うまくいってもいかなくても、帰ってきたら話を聞かせてね」
  • 「今日はどんなチャレンジをするか決めてから行ってみる?」

3-2. 練習や試合を見たあとにかけたい言葉

  • 「さっきの守備、粘り強くついていっていたね」
  • 「パスをもらう前に、周りを見ていたのがよく分かったよ」
  • 「苦しい時間帯でも、声を出していたのが印象的だった」
  • 「いいプレーも、うまくいかなかったプレーも、全部成長の材料だね」

3-3. ミス・失敗のあと、支えになる言葉

  • 「あの場面、勇気を出して前に行ったのは良かったよ」
  • 「失敗した瞬間の顔が、すぐに切り替わっていたね」
  • 「同じミスを繰り返したくないって思っていることが伝わってきたよ」
  • 「うまくいかなかったからこそ、次に試せることが増えたね」

3-4. 落ち込んでいるときに寄り添う言葉

  • 「今日は本当に悔しかったね。その気持ちは大事にしていいよ」
  • 「うまくいかない日があっても、ここまで続けてきたことは消えないよ」
  • 「結果がどうあっても、サッカーに向き合っているあなたを誇りに思うよ」
  • 「しんどい気持ちを話してくれて、ありがとう」

4. 自信と自己肯定感を支えるためのひと言

4-1. 「存在そのもの」を認めるメッセージ

プレーレベルや結果とは関係なく、
「サッカーをしている・していないにかかわらず、あなたが大切」というメッセージは、
子どもの自己肯定感の土台になります。

例:

  • 「サッカーをしている姿を見るのがうれしいよ」
  • 「うまくいく日もいかない日も、あなたの味方でいるよ」
  • 「サッカーをしてもしなくても、あなたが大事なことは変わらないよ」

4-2. 比較ではなく「過去の自分」との違いを伝える

他人と比べる言葉ではなく、
「前の自分」と比べて成長している部分を言葉にしてあげると、
子どもは自分の変化に気づきやすくなります。

  • 「最初の頃より、ボールの受け方がスムーズになってきたね」
  • 「前はすぐにあきらめていた場面で、今日はもう一回チャレンジしていたね」
  • 「前よりも、試合中に周りを見て動けるようになっているよ」

5. 言葉を増やすコツ:観察する→気づきをそのまま言葉にする

レパートリーを増やそうとすると、
「どんな言い方をすればいいだろう」と悩んでしまうこともあります。
実はコツはシンプルで、「よく観察して、その気づきをそのまま言葉にする」ことです。

観察の視点の例:

  • 表情(悔しそう/楽しそう/集中している)
  • 態度(あきらめない/仲間に声をかける/話を聞く姿勢)
  • 変化(前より良くなっている点/続けていること/新しく挑戦したこと)

それを、そのまま言葉にしてあげます。

  • 「さっきの悔しそうな顔、本気でやっているのが伝わってきたよ」
  • 「仲間に声をかけている姿が、とても頼もしく見えた」
  • 「前はできなかったことに、今日は挑戦していたね」

6. まとめ:「がんばってるね」を広げていくイメージで

「がんばってるね」は、もちろん素敵な言葉です。
それを軸にしつつ、「何を見てそう感じたのか」「どんな部分を評価しているのか」を足していくことで、
言葉はぐっと深くなります。

  • 「がんばってるね」+「具体的な行動」
  • 「がんばってるね」+「前より成長した点」
  • 「がんばってるね」+「存在そのものを肯定するメッセージ」

大切なのは、完璧な言葉を探すことではなく、
子どもの姿をよく見て、「ちゃんと見ているよ」「そのままの君でいいよ」というメッセージを届け続けることです。
その積み重ねが、サッカーにも人生にも活きる、自信の土台になっていきます。

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