2025年11月27日|アーセナル 3-1 バイエルン|UCLリーグフェーズ第5節 戦術分析・試合詳細レビュー

投稿日:2025年11月30日  カテゴリー:試合分析

戦術分析

両チームとも4-2-3-1の布陣で試合に臨みました。ホームのアーセナルは4-2-3-1を採用し、ライスとスビメンディのダブルボランチにサカ、エゼ、トロサールが2列目、最前線にメリノを配置しました。バイエルンも4-2-3-1で、最終ラインは右にスタニシッチ、中央にウパメカノとター、左に本職MFのライマーを左SBとして起用し、サカの抑え込みを狙いました。中盤はキミッヒと若手パブロヴィッチのダブルボランチ、2列目にニャブリ、カール、オリーセが並び、ワントップにケインという構成です。

試合のテーマはアーセナルの組織力とプレスでした。アーセナルは前線から積極的なプレッシングを仕掛けてバイエルンのビルドアップに圧力をかけ、バイエルンよりもはるかにハイテンポでプレスを敢行しました。その結果、中盤ではライスを中心にデュエルで優位に立ち、バイエルンの攻撃の芽を早めに摘み取っています。バイエルンはポゼッションこそ60%と上回ったものの、攻撃は手詰まりになりがちで、シュートもわずか2本しか枠を捉えられませんでした(アーセナルは8本)。これはアーセナルの守備ブロックが堅固で、バイエルンにボールは持たせても決定機を作らせなかったことを示しています。「アーセナルはバイエルンを抑え込み、派手さはなくとも卓越した守備で圧倒した」と評される通り、守備戦術の完成度が光りました。

また、攻撃面ではアーセナルはセットプレーと素早いトランジションを武器としました。前半からコーナーキックやFKの場面で空中戦の強さを発揮し、実際22分の先制点もサカの右CKをティンバーがニアサイドで頭で合わせたもので、相手GKノイアーを翻弄しました。後半開始直後にもアーセナルは立て続けにセットプレーの機会を得てバイエルン守備陣にプレッシャーをかけ、流れをつかんでいます。一方バイエルンは自陣から丁寧に繋いで攻めようとしましたが、中盤の連携が噛み合わず、加えてウパメカノが後方でボールロストを繰り返し、そのミスが失点に直結する場面も目立ちました。ライマーを左に回した影響で右サイドの攻撃力が低下したこともあり、バイエルンはアーセナル守備網を崩すアイデアを欠いたまま終始苦しみました。

勝敗を分けたポイント

試合の流れと決定的な局面を時系列で振り返ります。前半は互いに一進一退の攻防でしたが、いくつかの決定的シーンが生まれました。

  1. 22分:アーセナル先制 – 右CKを蹴ったブカヨ・サカがニアポスト付近に鋭いボールを送り、走り込んだユリアン・ティンバーがDF陣の前で頭で逸らしてゴールネットを揺らしました。
  2. 32分:バイエルン同点 – ヨナタン・ターの縦パスを受けたキミッヒが右方向へロングフィードを送り、ニャブリが中央へ落とし、走り込んだ17歳レナート・カールが右足ボレーを叩き込みました。
  3. 後半の主導権:アーセナルの圧力強化 – 後半開始直後からアーセナルが連続CKを獲得し、バイエルン守備陣へ圧力をかけ続けました。
  4. 69分:勝ち越しゴール – ウパメカノがビルドアップで痛恨のミス。メリノがインターセプトし、左からのクロスをマドゥエケが押し込みました。
  5. 77分:決定的な追加点 – エゼのロングフィードに抜け出したマルティネッリがノイアーをかわして無人のゴールへ流し込みました。

終盤、バイエルンは反撃を試みましたがアーセナル守備陣の集中力は最後まで落ちず、3-1で試合終了となりました。

選手起用とパフォーマンス

敗戦を喫したバイエルンの選手たちは肩を落としてピッチを後にしました。

アーセナルは主力を総動員し、交代選手も結果を残しました。特にマドゥエケやマルティネッリが途中出場で得点するなど、層の厚さが際立ちました。

ライスは攻守両面で圧倒的な存在感を発揮し、中盤を完全に掌握。守備ではサリバとモスクエラのCBコンビがケインを完封し、ケインは枠内シュート0本に終わりました。

一方バイエルンは欠場者の影響が大きく、若手が奮闘したものの全体としては精彩を欠きました。17歳カールは唯一のゴールを挙げ、チームで最も輝いた選手となりました。

監督の采配

アルテタは相手の長所を封じる高度なプランを準備し、交代策も的確で試合を通して主導権を握りました。

コンパニは限られた戦力でベストを尽くしたものの、後半のアーセナルの圧力に対応しきれず、采配の差が結果に表れました。

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