クールダウン後の水分補給と整理整頓の大切さ

投稿日:2025年12月9日  カテゴリー:疲労を回復し、筋肉のバランスを整えるクールダウン

クールダウン後の水分補給と整理整頓の大切さ

トレーニングは、クールダウンが終わったあとまでを含めて一つのセットです。クールダウン後の「水分補給」と「整理整頓」を丁寧に行うことで、身体の回復スピードが上がり、ケガやトラブルのリスクも減らせます。ここでは、その目的と具体的なやり方、ポイント、注意点を整理します。

1. クールダウン後の水分補給の目的

目的 内容
失った水分と電解質を補う 発汗によって失われた水分と、ナトリウム・カリウムなどの電解質を補い、脱水や筋けいれんを予防する。
体温を正常に戻す 冷たすぎない飲み物を少しずつ摂ることで、内側から体温を落ち着かせる。
血液循環の回復 十分な水分により血液がスムーズに流れ、疲労物質の排出が進みやすくなる。
パフォーマンスの回復 次のトレーニングや試合に向けて、コンディションをいち早く整える土台を作る。

2. クールダウン後の水分補給のやり方

  • クールダウンが終わったら、まずは口を軽くすすぐ程度に一口飲み、身体の状態を確認する。
  • その後、体重1kgあたり約10〜20mlを目安に、数回に分けてゆっくり飲む(例:60kgなら600〜1200mlを、30〜60分かけて少しずつ)。
  • 汗をしっかりかいた日は、スポーツドリンクや経口補水液など、電解質を含んだ飲料を一部に取り入れる。
  • 普段の軽いトレーニングなら、水またはカフェインの少ないお茶でもよい。

2-1. 水分補給のポイント

  • 一気に流し込まず、「数口ずつ、数分おき」に飲むイメージで。
  • 飲み物の温度は、冷蔵庫から出したての冷たすぎるものより、やや冷たい〜常温に近いものが望ましい。
  • 汗の量が多かった日は、塩分を少し含む飲料や、梅干し・塩タブレットなどでナトリウムを補う。
  • トレーニング前後の合計で、こまめな水分補給を意識することで、回復がスムーズになる。

2-2. 水分補給の注意点

項目 注意点
飲みすぎ 短時間に大量に飲むと、胃が重くなったり、低ナトリウム血症のリスクが高まる。目安量を超える場合は、時間をあけて少しずつ飲む。
糖分のとりすぎ スポーツドリンクを多く飲み続けると、糖質が過剰になることがある。必要に応じて水と併用し、日常的には飲み過ぎないようにする。
アルコール アルコールは利尿作用があり、回復を妨げる。トレーニング直後〜数時間は避けるのが望ましい。
体調不良 吐き気・頭痛・強い倦怠感がある場合は、自己判断で無理に飲ませず、速やかに医療機関や指導者に相談する。

3. 整理整頓の大切さと目的

クールダウン後の整理整頓は、単に「片付けをする」という作業ではなく、安全管理やチームの雰囲気づくりにも直結します。

目的 内容
ケガの予防 ボールやコーン、ウェイト器具が散らかったままだと、足を引っかけるなど思わぬ転倒事故につながる。
道具の劣化防止 汗や雨で濡れたまま放置すると、シューズやウェア、ボールが傷みやすくなる。長く良い状態で使うために整理が必要。
次のトレーニングの準備 決められた位置に戻しておくことで、次回の練習をスムーズにスタートできる。
チーム文化の形成 自分たちが使った場所や道具を自分たちで整えることが、チームへの責任感やプロ意識につながる。

4. 整理整頓のやり方

  • クールダウンの最後に「片付けタイム」を必ず設け、全員で動く習慣を作る。
  • ボール、マーカー、コーン、ラダー、ハードルなど、種目ごとに収納場所を決めておく。
  • ビブスやタオルは汗を含んでいるため、洗濯か乾燥のための指定のカゴ・袋に入れる。
  • トレーニングスペースを一度見渡し、「落とし物・忘れ物」がないか最終確認する。

4-1. 整理整頓のポイント

  • 「誰かがやるだろう」ではなく、「自分が先に動く」という意識を持つ。
  • ポジションや背番号ごとに担当エリアを分けるなど、役割分担を明確にするとスムーズ。
  • 道具の個数を把握し、「出した数=戻した数」になるよう確認する。
  • 片付けの時間も軽いコミュニケーションの場として活用し、チームの一体感を高める。

4-2. 整理整頓の注意点

項目 注意点
重い器具 ウェイト類やゴールなど重い器具は、必ず複数人で持つ。無理に一人で運ばない。
濡れた床・ピッチ 雨や汗で滑りやすい場所では、走らずに歩いて移動する。スパイクやトレシューのまま室内に入らない。
私物 水筒・シンガード・ウェアなどの私物は、必ず自分で確認してから帰る。忘れ物が多いと練習や試合の準備が遅れる。
施設のルール 使用しているグラウンドやジムのルール(用具の置き場所・ゴミの分別など)を守る。破ると利用制限につながることもある。

5. クールダウン〜水分補給・整理整頓までの流れ(例)

  • ① 軽いジョグとストレッチでクールダウン(5〜10分)
  • ② ベンチまたはタッチライン付近で静かな呼吸と水分補給(5〜10分)
  • ③ 全員で道具の整理整頓(5分)
  • ④ 最後にコーチやトレーナーから次回の連絡を共有して終了

この流れを毎回繰り返すことで、身体の回復だけでなく、チームとしての習慣や雰囲気も整っていきます。クールダウンが終わったあとこそ、「水分補給」と「整理整頓」を丁寧に行い、次のパフォーマンスにつなげていきましょう。

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