「なんでできないの?」が子どものやる気を削ぐ心理的な理由と、代わりにかけたい言葉

投稿日:2025年12月11日  カテゴリー:子供のモチベーションを下げる親が言ってはいけない言葉

「なんでできないの?」が子どものやる気を奪う理由と、代わりにかけたい言葉

はじめに

練習や試合でうまくいかないとき、つい口から出てしまいやすい言葉が「なんでできないの?」です。 意図としては「もっとできるはずだよ」「頑張ってほしい」という期待であっても、 この一言は子どものやる気や自己肯定感を大きく削いでしまうことがあります。

ここでは、心理的な観点からこの言葉がなぜ危険なのかを整理し、 代わりに使いたい声かけの具体例を紹介します。

「なんでできないの?」が与える心理的影響

1. 否定的ラベリングとして受け取られる

「なんでできないの?」という問いかけは、子どもからすると 「できない自分はダメなんだ」「認められていない」と聞こえやすくなります。 内容としては「理由」を尋ねているつもりでも、感情レベルでは 人格や能力そのものを否定された感覚になりやすいのがポイントです。

2. 比較と評価のメッセージになる

子どもは「他の子はできているのに」「さっきも注意したよね?」といった 隠れたメッセージを敏感に読み取ります。 その結果、「自分は劣っている」「どうせ頑張っても評価されない」という ネガティブな自己評価につながりやすくなります。

3. 安心して失敗できる環境(安全基地)を壊す

成長のためには、失敗を恐れずに挑戦できる「安全基地」が必要です。 しかし「なんでできないの?」が繰り返されると、 子どもは「失敗すると怒られる」「ミスすると責められる」と学習します。 すると、チャレンジよりも「怒られないこと」を優先するようになり、 プレッシャーからプレーが縮こまりやすくなります。

4. 「できない自分」を固定化してしまう

「できない」状態を責められると、子どもは 「自分にはセンスがない」「才能がない」といった 固定的な能力観を持ちやすくなります。 すると、「練習すれば上達する」という感覚よりも、 「どうせ自分はできないから頑張ってもムダ」という思考に傾き、 長期的なモチベーションが下がっていきます。

子どもの心の中で起きていること

  • 責められたと感じ、自己防衛モード(言い訳・黙り込む・逆ギレ)が働く
  • 本当の理由(不安・緊張・分からない・身体の使い方がイメージできない)を話しにくくなる
  • 「分かってもらえない」という感覚が溜まり、指導者や親への信頼が下がる

つまり、「なんでできないの?」は原因を知りたいはずの大人にとっても逆効果で、 本当の理由が聞き出せなくなる言葉でもあります。

代わりに使いたい声かけのポイント

子どものやる気を引き出すための基本方針は、次の4つです。

  1. 事実を落ち着いて描写する(責めずに状況を一緒に確認する)
  2. 感情に寄り添う(悔しさ・不安・怖さなどを言葉にしてあげる)
  3. プロセスに注目する(結果ではなく、取り組み方・工夫に目を向ける)
  4. 改善に向けた問いかけをする(次にどうするかを一緒に考える)

NGフレーズとおすすめの言い換え例

NGフレーズ 子どもの受け取りやすいメッセージ おすすめの言い換え
なんでできないの? 「できない自分はダメなんだ」「怒られている」 「さっきと何が違ったと思う? 一緒に振り返ってみよう」
またミスしたね 「失敗するとガッカリされる」「チャレンジしない方がいい」 「今のプレーでうまくいったところと、直したいところはどこ?」
ちゃんとやりなさい 「どうしたらいいか分からないのに責められている」 「こうするともっと良くなりそうだけど、どう思う?」
集中してないからだよ 「全部自分のせいだ」「分かってるのに責められる」 「さっきより集中しにくそうに見えたけど、何か気になっている?」
ほかの子はできてるよ 「自分は劣っている」「比べられてつらい」 「前よりここができるようになったね。次はどこを伸ばしたい?」

場面別の声かけ例

1. シュートを外して落ち込んでいるとき

避けたい言葉:「なんで決められないの?」

おすすめ:

  • 「いいポジション取れてたよ。次はどこを狙いたい?」
  • 「今のシュート、どのあたりが難しかった?」

2. 新しい練習メニューを怖がっているとき

避けたい言葉:「そんなの簡単でしょ。なんでできないの?」

おすすめ:

  • 「初めてだから怖く感じるよね。まずはゆっくりやってみようか」
  • 「どの部分が一番不安? そこだけ一緒に確認してみよう」

3. 同じミスを繰り返しているとき

避けたい言葉:「何回言ったら分かるの?」

おすすめ:

  • 「何回か同じ形になっているね。自分ではどこが引っかかってると思う?」
  • 「ここまではできているから、次はこの一歩だけ意識してみよう」

まとめ

「なんでできないの?」という言葉は、子どもの心の中で 「自分はダメだ」「怒られている」「分かってもらえない」といった ネガティブなメッセージに変換されやすく、やる気や挑戦心を奪ってしまいます。

一方で、事実を一緒に振り返り、感情に寄り添い、プロセスに目を向ける声かけは、 子どもの「やってみよう」「次はこうしてみよう」という前向きな気持ちを育てます。 同じ一言でも、伝え方を少し変えるだけで、子どもの成長スピードと スポーツを楽しむ力は大きく変わっていきます。

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