インフロントキック

投稿日:2025年10月28日  カテゴリー:キックの種類

インフロントキックの蹴り方 — 使う足の部位・特徴・メリット/デメリット

コントロールと曲線軌道を両立できるキック。クロスやフリーキックで多用され、カーブで味方の届く位置へ正確に落とす技術を分解して解説。

1. 使う足の部位(どこで当てるか)

  • 足の内側の甲(インフロント面)親指の付け根~靴ひも外側にかけての斜めの硬い面。
  • 面の作り方:つま先をやや下げ、足首をロックして斜めの当たり面を固定。
  • 接触点:ボールの中心よりやや外側を薄めにこするように当て、回転(フック/スライス)を与える。

2. 基本フォーム(ステップ分解)

  1. 助走:狙い方向に対してやや斜めから。最後の一歩で身体をボール横へ運ぶ。
  2. 軸足設置:ボール横5~10cm、つま先は狙い方向。膝を軽く曲げて体重を安定。
  3. 振り出し:蹴り足は外から内へ円弧を描くイメージ。股関節→膝→足首の順でしなりを作る。
  4. インパクト:インフロント面で斜めにスイープ(押し+こする)。視線は接点。
  5. フォロースルー:蹴り足は体の前(内側)へ抜く。長めのフォローで回転と飛距離が安定。

3. 軌道と回転の作り方(イン/アウトスイング)

  • インスイング(ゴール/味方側へ巻く):右足で左へ曲げたい→ボールの右側を薄くヒット。左足は逆。
  • アウトスイング(ゴールから離れる方向へ曲がる):右足で右へ曲げたい→ボールの左側を薄くヒット。
  • 高さ調整:低く速いカーブ=体をやや前傾/ふわりと落とす=上体を気持ち起こし、中心より下を薄く。
  • 回転量:面を保ったままインパクト接触時間を短くすると無駄な回転が減り狙いのスピンが強調される。

4. 特徴

  • 曲げて落とす:カーブ(マグヌス効果)で壁やDFの外から味方の動きに合わせて落とせる。
  • スピードと精度のバランス:インサイドより強く、インステップより繊細なコントロール。
  • 多用途:クロス、コーナー、FKの配球、対角スイッチ、二列目へのループなどに有効。

5. メリット / デメリット(早見表)

メリット デメリット
カーブでDFの届かない地点に落とせる(味方が合わせやすい) ミートが薄いと失速・回転過多で狙いを外しやすい
インサイドより強く、インステップよりコースを作りやすい 風・雨の影響を受けやすく、再現性確保に練習量が必要
セットプレーで選択肢が増える(イン/アウトスイング) 無回転や完全直線の弾道は出しづらい

6. よくあるミスと修正

  • 曲がりすぎて短い:当てが薄すぎ。厚みを1割増し、フォローを長く。
  • 回転は出るが方向が安定しない:軸足の向きがバラつき。軸足つま先=狙い方向を徹底。
  • ふかす(高く上がる):体が後ろ残り。前傾+接点は中心寄りで修正。
  • スライス回転が弱い:足首が緩む。足首ロックと面角度の一貫性を確認。

7. 実戦での使いどころ

  • クロス:ニア前に速いアウトスイング/ファーへ巻くインスイングで合せやすい軌道を供給。
  • CK/FK:壁・DFの外からゴール前のゾーンへ落とす配球に最適。
  • 対角スイッチ:弱サイドの大外へ曲げながら届け、カットバックにつなげる。

8. 習得ドリル(段階的)

  1. 面づくり素振り:インフロント面で空振り通過(左右各20回)。足首ロックを体に覚えさせる。
  2. 壁当てカーブ:5~8mから壁の目印に向けて左→右(または右→左)へ曲げて当てる。
  3. ミニゴール対角カーブ:タッチライン付近から逆サイドのミニゴールへイン/アウト両回転で到達。
  4. クロス実戦化:エンドライン手前からニア/ファー/PKスポットの3点に高さ・速さを変えて配球。

9. コーチングの合言葉(チェックリスト)

  • :内側の甲を斜めに固定、足首ロック。
  • :軸足つま先は狙い方向、ボール横5~10cm。
  • 押し+こするで回転付与、フォローは体の前へ。
  • :インパクトまで接点を見る(ぶれを防ぐ)。

※インフロントは「曲げて落とす」再現性が価値。足首の固定、面角度、軸足の向きの3点を揃え、同じフォームで反復すること。

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