βアラニンとは?サッカー選手の「繰り返し高強度」に効かせる使い方(役割/使いどころ/注意点)
βアラニン(ベータアラニン)はアミノ酸の一種で、体内でカルノシンという物質を増やす材料になります。 カルノシンは筋肉内で運動中にたまりやすい酸性化(いわゆる“焼けるようなキツさ”)を和らげる方向に働きやすく、 とくに1〜4分程度の高強度や、サッカーのような高強度の反復でパフォーマンス維持を狙う目的で使われます。
βアラニンの役割(サッカー視点で重要なポイント)
- 筋肉内カルノシンの増加:βアラニンを継続摂取するとカルノシンが増えやすい。
- 高強度局面の“粘り”:スプリント反復、切り返し、プレッシング連続などで、終盤の落ち込みを抑える狙い。
- 即効性より“積み上げ型”:1回飲んで効くというより、数週間かけて体内の状態を作るタイプ。
どんな場面で使うとよいか(適性が高いケース)
| 場面 | 狙い | 相性 |
|---|---|---|
| 連戦・試合終盤の強度が落ちやすい | 終盤のスプリント反復・守備強度の維持 | 高 |
| プレシーズン〜強化期(走力・反復強度を上げたい) | 高強度トレの質を維持しやすくする | 高 |
| インターバル走/スプリント反復(RSA)を多用する週 | 乳酸が溜まる系のセットで粘る | 高 |
| 延長戦が想定される大会・トーナメント | 疲労下での強度維持 | 中〜高 |
| 純粋な筋力アップ(低回数・高重量中心) | 筋力そのものより“高強度持久”寄り | 低〜中 |
摂取の考え方(目安とタイミング)
βアラニンは継続して体内カルノシンを増やすことで効果を狙うため、基本は「毎日コツコツ」です。 実務では以下の運用が扱いやすいです。
| 項目 | 実務向けの目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 1日の総量 | 3.2〜6.4g/日 | 体格・耐性で調整。まずは少なめから。 |
| 分割 | 0.8〜1.6g × 2〜4回 | “ピリピリ”対策として分割が基本。 |
| 期間 | 8〜12週を目安に評価 | 数日で判断せず、一定期間は継続して評価。 |
| タイミング | 食後/練習後/就寝前などで分散 | 「トレ前だけ」より「毎日」の方が本質に合う。 |
注意点(副作用・合わないケース)
- ピリピリ感(パレステジア):顔や手足がチクチク・ムズムズすることがあります。害が大きいケースは多くありませんが、不快なら対策が必要です。
- 対策:①1回量を減らす ②分割回数を増やす ③食後にする ④徐放タイプ(スローリリース)を検討。
- 胃腸が弱い人:まれに胃部不快が出ることがあるため少量開始が無難です。
- 持病・服薬中:腎・肝の疾患がある場合、妊娠・授乳中、治療中の疾患がある場合は自己判断で常用せず医療者に相談。
- ドーピング面:βアラニン自体は一般的に禁止物質ではありません。ただし、複合プレワークアウト製品は混入リスクがあるため、第三者認証のある製品を選ぶのが安全です。
とりすぎのリスク(「多ければ良い」ではない)
βアラニンは高用量ほど「効く」という単純な話ではなく、過量だとピリピリ感や胃腸トラブルが出やすくなるのが実務上のリスクです。 まずは少量から開始し、問題がなければ段階的に増やすのが合理的です。
サッカー選手向けの結論(運用の優先順位)
- βアラニンは高強度の反復・終盤の粘りを狙う“積み上げ型”サプリ。
- 使いどころは連戦期/強化期/RSA系トレが多い時期/延長戦想定など。
- 副作用は主にピリピリ感。分割・少量開始・食後で管理し、合わなければ中止。
- 大前提として、パフォーマンスの土台は総摂取エネルギー、炭水化物、タンパク質、睡眠、水分・電解質。βアラニンはその上に乗せる補助です。
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