【サッカー守備】裏を取られた原因と対策|ポジショニング・視野確保・ラインコントロールを状況別に解説

投稿日:2026年1月27日  カテゴリー:試合の状況別の問題解決法

【サッカー守備】裏を取られた原因と対策|ポジショニング・視野確保・ラインコントロールを状況別に解説

守備で相手に裏を取られる原因は、単純なスピード差だけではなく、 立ち位置(ポジショニング)視野(見ている情報)優先順位(何を守るか)が噛み合っていないケースがほとんどです。 ここでは「裏を取られない守り方」を、個人の対応とチームの考え方の両面から整理します。

まず結論:裏を取られるのは「2つを同時に見れていない」時

裏を取られる典型は、ボールだけを見てランナー(走り込み)を見失う、または相手だけを見てボールの出所を見失う状態です。 守備の基本は「ボールと相手(ランナー)の両方が視野に入る立ち位置」を作ることです。

裏を取られる主な原因と改善ポイント

よくある原因 起きやすい状況 改善の結論 具体的な修正ポイント
ボールに寄りすぎて背後が空く 前に出てつぶしに行く/ラインが不揃い 「出る」と「残る」の役割を決める 自分が出るなら、味方(カバー役)が背後を消せる距離か確認。
カバーがいないなら無理に出ず、まず背後(ゴール側)を優先する。
つぶしは「奪う」より遅らせる意識に切り替える。
相手FWと同じラインに立つ 最終ラインで並走/マーク意識が強い 半身+少しゴール側(内側)を取る 相手と真正面で向き合うとスタートが遅れる。
半身(斜め)で構え、相手より半歩〜1歩ゴール側を意識する。
裏狙いの相手には背後優先の距離を取り、足元パスは前の味方に任せる。
首を振る回数が少なく情報が遅い サイドチェンジ/縦パスの瞬間/クロス前 「見るタイミング」を固定する いつ見るかが重要。ボールが動く前後に首を振る。
目安:①相手がボールを持った瞬間 ②パスを出す直前 ③ボールが移動中。
「見たつもり」ではなく、ランナーの位置・スピード・方向まで確認する。
ラインが上がる/下がるの合図がない 最終ラインの統率不足/CB-SB間が空く 声でラインを統一する 裏は個人ミスに見えて、実際はラインの不一致が原因のことが多い。
合図:「上げる!」「落ちる!」「カバー!」を短く。
誰がリーダーか決め、ラインの高さを揃える(特にボールサイド)。
ボール保持者へのプレッシャーが弱い 出し手が余裕/良い体勢で前を向く 裏の前に「出させない」を作る 裏を消すには、受け手だけでなく出し手への対応が必要。
出し手が前を向けるなら、DFはラインを下げる判断も必要。
前でつぶせないなら、後ろは「走られない距離」に調整する。

守備の基本形:裏を取られにくい「立ち位置」と「身体の向き」

項目 おすすめ ポイント
身体の向き 半身(斜め) 正面だとスタートが遅れる。前(ボール)と後ろ(背後)を同時に視野に入れるために半身が基本。
立ち位置 相手より少しゴール側 裏狙いがある相手には、足元を簡単に与えても背後を取られない距離・位置を優先。
間合い 走り出しに反応できる距離 近すぎるとワンアクションで抜けられる。遠すぎると足元で起点を作られる。
目安は相手が動いた瞬間に同時に動ける距離。
視野 ボールと相手を同一画角 「ボールだけ」「相手だけ」を避ける。首振りで情報を更新しつつ、基本は同一視野で管理。

視野の取り方:首振りは「回数」より「タイミング」

裏を取られないための首振りは、無闇に増やすより必要な場面で必ず行う方が効果的です。 特に以下の3つは、失点に直結しやすいのでルーティン化してください。

タイミング 何を見るか 判断のポイント
相手が前を向いた瞬間 ランナーのスタート位置/自分の背後 出し手が前を向ける=裏パスの危険度が上がる。ラインを落とす準備をする。
パスを出す直前 受け手の動き出し/CB-SB間のスペース 走り出しがあれば最初の1歩を先に(置いていかれない)。ギャップが空くなら埋める。
ボール移動中(浮き球・展開) 落下地点/競り合いの相手/2列目の飛び出し ボールが動く間に状況が変わる。着地時点で優位を取れる位置へ先に移動する。

対応の優先順位:何を守るべきか(失点を減らす基準)

守備の判断を迷わせるのは、「足元を止めたい」と「裏を消したい」が同時に起きることです。 そのときは、基本的に失点リスクが高い順で守ると安定します。

  1. 裏(ゴール前のスペース)を消す
  2. 中央(ペナルティエリアの危険地帯)を締める
  3. 足元への縦パス・楔(くさび)を制限する
  4. 外回しは許容しつつ、クロスの質を下げる

実戦で効く:裏を取られそうな時の「即時対応」

危険サイン 最初にすること 具体的な動き
出し手が前を向いて余裕がある ラインを下げて背後を消す 無理に前へ出ない。1〜2歩下がり、裏へ走られても追える距離を確保。
同時に味方へ「落ちる!」とコールしてラインを統一。
相手FWが斜めに動いてきた ついていくより「コース」を切る 追いかけると裏を取られやすい。相手の進行方向の内側を先に取り、裏のコースを遮断。
CBとSBの間が空いた ギャップを埋める(優先) 裏はこのギャップを狙われる。ボールサイドは特に間を締める
代わりに外は一時的に渡しても、中央と裏を守る。
相手がワンタッチで落としてきた 2列目の飛び出し警戒 落としの後に裏が起きやすい。ボールだけでなく2列目(MF)の走り込みも同時に確認。

練習で改善しやすいポイント(再現性が高い)

  • 半身で守る:立ち方を変えるだけで反応が速くなる
  • 見るタイミング固定:前を向かれた瞬間/出す直前/移動中に必ず首振り
  • ラインの声かけ:上げる・落ちる・カバーを短く統一
  • 出し手への圧:前線が圧をかけられない時は最終ラインは無理に高く保たない

「裏を取られた」は結果で、原因はその前にあります。出し手の余裕ラインの統一、そして半身+視野をセットで整えると、 守備は一気に安定します。

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