プレスに行っても相手に時間を与える原因と改善策|タイミング・角度・連動で“効く守備”にする

投稿日:2026年1月31日  カテゴリー:試合の状況別の問題解決法

プレスに行っても相手に時間を与える原因と改善策|タイミング・角度・連動で“効く守備”にする

「プレスに行ったのに相手に余裕を与えてしまう」問題は、走力や気持ちの不足ではなく、 タイミングアプローチ角度減速と間合い味方との連動(スライド/背後管理)が噛み合っていないことが主因です。 1人が頑張って前へ出ても、周囲が連動していなければ相手は簡単に外し、結果として“時間を与えるプレス”になります。 この記事では、プレスが効かない構造を分解し、適切なタイミングと連動の作り方を整理します。

なぜプレスが効かず「時間を与える」のか:典型パターン

相手に時間が生まれるのは、プレス側が相手の選択肢を削れていない状態です。 多くの場合、プレスは「近づくこと」ではなく「出させたいパスを限定して、奪える状況を作ること」が目的になります。

失敗パターン 起きている現象 相手が得するポイント 修正の方向性
出るのが遅い 相手が前を向いて判断できる 視野が確保され展開できる 受けた瞬間(1stタッチ前後)に当てる
勢いだけで突っ込む 減速できず簡単に外される ワンフェイントで時間を作れる 減速→構え→誘導→奪うの順にする
角度が悪い(正面) 縦も横も出せる 最短で前進できる コースを切って“出したい方”へ追い込む
連動がない(1人だけ) 背後・横が空く 簡単に3人目/フリーを使える 後ろが押し上げて“網”を作る
相手の逃げ道を消していない ワンタッチで外へ逃げる 時間を稼いで形を整えられる 2枚目がパスレーンを管理する

適切なプレスのタイミング:行くべき「トリガー(合図)」

プレスはいつでも行けば良いわけではありません。相手が最も不利になる瞬間(トリガー)に合わせると、少ない力で相手の時間を奪えます。 逆に、トリガーを外すと、プレスに行っても相手は落ち着いて外してきます。

プレスのトリガー 相手が不利になる理由 プレス側の狙い 注意点
受け手の1stタッチが大きい ボールが体から離れ守りにくい 奪取 or ミス誘発 足だけ出さず身体から寄せる
相手が背負って受ける 前を向けず視野が狭い 前進を止めて後退させる 背後のカバー(入れ替わり防止)が必須
パスが浮く/弱い(到達が遅い) 受ける前に寄せる時間がある 前を向かせない 走り出しを早く(“受ける前”から)
ボール保持者がタッチ数増加 判断が遅れているサイン 選択肢を削って詰ませる 正面で止めず角度で追い込む
サイド/コーナーに追い込める 逃げ道が少なくなる ラインを味方に使い奪う 中央への“逃げ道”だけは絶対に切る

プレスの質を決める「角度・間合い・減速」

プレスで相手に時間を与える最大の要因は、近づくことに意識が偏り、角度でコースを消せていないことです。 プレスは「走って近づく」ではなく「出させたい方向へ誘導し、パスレーンを限定する」行為です。

基本原則

  • 正面から突っ込まない:縦・横の選択肢が残り、相手に時間が生まれる
  • 減速して構える:勢いのまま入ると外されて“時間”を作られる
  • 中央を切る:危険度が高いエリア(中央)への前進を最優先で遮断
  • 奪うのはトリガーの瞬間:タッチが長い、視線が下がる、サポートがない等

連動の重要性:プレスは「1人の追い込み」ではなく「網(ネット)」

1人が寄せても、背後や横の選択肢が生きていれば相手は余裕で回せます。 プレスが効くチームは、1人目が追い込むのと同時に、2人目・3人目がパスコースを消し、最終ラインが押し上げて圧縮します。 つまり、プレスは「個人戦」ではなく「集団戦」です。

役割 やること 成功の条件 よくある失敗
1人目(ファーストプレス) コース限定+トリガーで圧をかける 中央を切って追い込み方向を作る 正面突撃で相手に全方向を与える
2人目(カバー/レーン管理) 最短の逃げ道(縦・中)を消す 身体の向きでレーンを隠す ボールに寄り過ぎてレーンが空く
3人目(回収/インターセプト) 誘導されたパスを狙う 予測して先に動ける距離感 受けてから動いて間に合わない
最終ライン 押し上げてライン間を圧縮 裏をケアしつつ“前進”できる 下がり過ぎて中盤が広がる

「連動」ができているかを判断するチェックポイント

連動がないと、プレスは相手の練習になります。以下のチェックで、今の守備が“網”になっているか確認してください。

  1. 1人目が出た瞬間に後ろが押し上げているか(距離が縮まらないと時間を与える)
  2. 中央(危険ゾーン)のパスレーンが消えているか(逃げ道があると余裕)
  3. 2人目が“ボールではなくレーン”を見ているか(寄り過ぎは失敗)
  4. 奪いどころが共有されているか(サイドに追い込んだら一気に)
  5. 裏のケアがあるか(背後が怖いとラインが上がれない)

改善の実戦ルール:プレスを“効く”形にする

試合中に意識しやすいように、プレスの原則を短いルールに落とし込みます。

ルール 狙い 具体例
受ける前から走り出す 相手の判断時間を消す 弱いパスが出た瞬間にアプローチ開始
正面ではなく角度で追い込む 選択肢を減らす 中央を切り、サイドへ誘導
最後は減速して構える 外されない 2〜3m手前で減速し横移動可能にする
奪うのはトリガーの瞬間だけ 奪取率を上げる タッチが大きい瞬間に身体から寄せる
1人目が出たら全体で押し上げる 網を作る 最終ラインも5〜10m前進し圧縮

練習メニュー:タイミングと連動を身につける

連動は“声”だけでは作れません。ルール化して反復することで、試合でも自動化されます。

おすすめの3メニュー

  1. 3v3+フリーマン(制限付き)
    守備は「サイドへ追い込む」を共通ルールにする。1人目が出たら全員が押し上げる条件を追加して圧縮を習慣化。
  2. パスの質でトリガー練習
    サーバーがわざと弱い/浮くパスを出す→受け手が触る前に寄せる。トリガーに反応するタイミングを固定化。
  3. ラインアップ&スライド(ユニット練習)
    ボールサイドへスライドし、背後・中央のレーンを消す練習。2人目の“レーン管理”を徹底する。

まとめ:プレスは「タイミング」×「角度」×「連動」で初めて効く

プレスに行ったのに相手に時間を与えるのは、トリガーに合っていない角度でコースを切れていない、そして周囲が連動せず網ができていないことが主因です。 1人目は“追い込む”、2人目は“消す”、3人目は“回収する”、最終ラインは“圧縮する”。 この役割が噛み合ったとき、相手の判断時間は奪われ、プレスは武器になります。

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