3-6-1

投稿日:2025年10月29日  カテゴリー:フォーメーション(11人制)

3-6-1 — 特徴・長所・短所

3-6-1は、3CB+中盤6+CF1で構成される陣形。実際の運用はWB×2が幅、内側は2ボランチ+IH×2(またはトップ下×2)でライン間を埋め、保持時は3-2-4-1、守備時は5-4-1に可変する。中央密度と二列目の厚みで主導権を握り、孤立しがちな1トップを二列目の連結で支えるのが鍵。

1. 基本配置と狙い

  • 最終ライン:RCB—CB—LCB。ワイドCBはハーフスペース前進の選択肢を持つ。
  • 中盤6WB×2が幅と深さ、内側は2ボランチIH×2で配球・ライン間・三人目を担当。
  • 1トップ(CF):ポスト&裏。二列目との距離を8〜12mで維持して分断を防ぐ。
  • 狙い中央制圧×幅の同時提示で相手を横にも縦にも伸ばし、ラストサードで数的優位を作る。

2. 守備の原則(5-4-1化&中央封鎖)

  1. 5-4-1ブロック:WBが下がり最終ライン5枚、IHはサイドへ外ズレして幅を守る。
  2. 中央封鎖:2ボランチ+CB前で縦パスの入口を遮断、10番の前向きを抑止。
  3. 外誘導→二次回収:CFの片切りで外へ出させ、WB+ワイドCBで縦を遅らせIHが回収。
  4. カウンター管理:ボランチの一枚は常にセーフティポジション、逆IHは肘掛け位置でセカンド対応。

3. 攻撃の原則(3-2-4-1可変&三人目)

  1. 3-2-4-1化:保持時は2ボラをCB前に残し、IH×2+WB×2で四枚の二列目を形成。
  2. 幅と内側の同時提示:WBが最大幅、IHはライン間で前向き受け。外→内/内→外を連続で提示。
  3. 三人目連動:CF落とし→IH差し→WB or 逆IHへ差し込みでテンポを上げる。
  4. ワイドCBの運搬:相手WGが内を締めたらCBが持ち出し、数的優位でライン間へ刺す。

4. 代表的な崩しパターン

  • 外過載→逆アイソレーション:片側にCF+IH+WB+ボランチを集め、逆WB or 逆IHの1対1を創出。
  • ライン間→裏:IH前向き→CFリターン→三人目(WB/逆IH)の背後侵入。
  • CB運搬→内差し:ワイドCB前進→IHへ縦刺し→カットバックでフィニッシュ。

5. 役割(ライン別の要点)

  • RCB/LCB:外の1対1対応+前進の第一歩(運ぶ/斜め)。
  • CB中央:ライン統率・空中戦・カバーリング。深さ管理の指揮塔。
  • ボランチ×2:配球とスクリーン。片方前進・片方カバーの交代制。
  • IH×2:ライン間受け・運搬・三人目。守備は外ズレでWBを支援。
  • WB×2:幅・深さ・クロス供給。即時撤退で5枚化。
  • CF:ポスト&裏、チャンネル走、プレスのスイッチ。

6. 長所 / 短所(早見表)

長所 短所
中盤6枚で中央とハーフスペースを制御、セカンド回収が安定 CFが孤立しやすく、前進が単発化しやすい
保持時は3-2-4-1化で二列目が厚く、崩しのバリエーションが増える WBとIHの走力依存が高く、消耗で攻守が鈍化
守備時は5-4-1で背後・大外の管理が安定 中央渋滞でテンポが落ち、アンカー脇を素早く突かれると後手
可変で3-4-2-1/5-4-1などへ移行しやすく柔軟 距離設計を誤ると二列目とCFが分断し、セカンド回収率が低下

7. うまくハマる相手 / 苦手な相手

  • ハマる:中央2枚の相手(4-4-2系)、ロング主体でセカンド回収が甘い相手。
  • 苦手五レーン占有+高速スイッチ(4-3-3/3-2-5)、10番を活かす4-2-3-1

8. 可変と微調整(実戦の解法)

  • CF孤立対策:片IHを高めにして3-4-2-1化、CFの降り基準を共有(8〜12m)。
  • 幅不足対策:WBの張りを徹底、逆WBの早絞りで外→内の二択を連続提示。
  • アンカー脇保護:2ボラの横ズレ基準を明確化、必要時は一時的3-5-2化で中央強化。
  • トランジション管理:WB高位置時はボランチの一人を5m深く、即時撤退で5-4-1へ。

9. トレーニング(段階的)

  1. 5-4-1横スライド:WB撤退→幅と距離(5〜8m)を保った連動(60〜90秒×4)。
  2. 二列目連動ロンド:IH—ボランチ—WBの三角で落とし→差し(左右各10本)。
  3. CB運搬ドリル:ワイドCB前進→IH縦受け→三人目侵入で最終局面へ。
  4. 即時撤退:WB高位置ロスト→5秒帰陣で5-4-1再形成。

10. KPI / 観察指標

  • ライン間前向き受け回数(IH/トップ下ゾーン)。
  • 逆サイド1対1創出回数(スイッチ成功)。
  • セカンド回収率(ロング後8秒以内の回収割合)。
  • 即時撤退成功率(ロスト→8秒以内の5-4-1形成)。

11. よくある課題と修正

  • CF孤立:距離過多 → CFの降りとIHの押し上げ頻度を増やし、三人目を固定。
  • 中央渋滞:テンポ低下 → 外→内の速いスイッチ、ワイドCB運搬で出口を作る。
  • WBの背後露出:戻り遅れ → 逆IHの早絞り+CB横スライドを一段早く。
  • セカンド回収低下:ボランチの距離が広い → 縦横5〜8mの連結を基準化。

12. コーチングの合言葉(チェックリスト)

  • WBが最大幅、外→内の二択を連続提示。
  • IHはライン間で半身&前タッチ。
  • 2ボラのスクリーンでアンカー脇を保護。
  • ワイドCBは運ぶ(内が締まれば前進)。
  • :ロスト時は即5-4-1で背後を守る。

※3-6-1は二列目の厚み×幅×可変が核。CFとの距離管理とWB/ボランチの運用で、攻守の完成度が決まる。

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