亜鉛(Zinc)の働きと食品、欠乏・過剰について
亜鉛は、味覚や皮膚の健康、免疫機能の維持に重要なミネラルです。体内の多くの酵素の働きを助け、細胞の新陳代謝にも関わっています。ここでは、亜鉛の主な働き・多く含まれる食品・不足したときと摂りすぎたときの影響をわかりやすくまとめます。
亜鉛の基本情報まとめ
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 働き |
・味覚を感じる「味蕾(みらい)」の働きを支える(味覚の維持) ・皮膚や粘膜の新陳代謝を助け、肌の健康維持に関わる ・免疫細胞の働きをサポートし、体をウイルスや細菌から守る ・たんぱく質合成やホルモンの働きにも関与し、成長や回復を支える |
| 多く含まれる食品 | 牡蠣(非常に豊富)、牛肉(特に赤身)、豚肉、鶏肉、卵黄、ナッツ類(アーモンド、カシューナッツなど)、大豆製品(納豆、豆腐)、チーズ など |
| 欠乏症 |
味覚障害(味が薄く感じる、何を食べても同じように感じる) 肌荒れ、皮膚炎、傷の治りが遅くなる 抜け毛が増える、爪がもろくなる 免疫力低下による風邪をひきやすい状態 など |
| 過剰摂取 |
サプリメントなどで大量に摂りすぎると、吐き気、腹痛、下痢などの胃腸症状が出ることがある 長期間の高用量摂取により、銅の吸収が阻害され「銅欠乏」を招き、貧血や神経症状の原因になるおそれがある ※通常の食事だけで過剰になることはまれで、主にサプリメントの摂りすぎに注意が必要 |