銅(Copper)の働きと食品、欠乏・過剰について
銅は、酸素の運搬や鉄の代謝、抗酸化作用に関わる重要なミネラルです。体内の多くの酵素の働きを補助し、健康維持に欠かせません。ここでは、銅の主な働き・多く含まれる食品・不足したときと摂りすぎたときの影響をまとめます。
銅の基本情報まとめ
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 働き |
・ヘモグロビンの生成を助け、酸素を運ぶ機能に関与 ・鉄を有効に使うための代謝(鉄欠乏性貧血の予防に関わる) ・抗酸化酵素の成分として、細胞を活性酸素から守る ・骨や血管、神経の健康維持にも関与 |
| 多く含まれる食品 | レバー(特に牛・鶏)、貝類(牡蠣・あさりなど)、ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ)、 大豆製品、ココア、全粒穀物など |
| 欠乏症 |
貧血(鉄利用障害による)、骨の形成異常、免疫低下、髪や皮膚の異常 ※亜鉛の過剰摂取で銅の吸収が妨げられ、欠乏につながることがあります。 |
| 過剰摂取 |
吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸障害 長期的な過剰により肝臓への負担(肝障害)の可能性 ※通常の食事では過剰になることはまれ。サプリメントや汚染水などに注意。 |