10歳サッカー少年の現状維持向けPFC設計:1日カロリー想定からPFC(g)を算出し、バランス食事例を提案

投稿日:2025年12月19日  カテゴリー:PFCバランスを考慮した食事例

10歳サッカー少年の現状維持向けPFC設計:1日カロリー想定からPFC(g)を算出し、バランス食事例を提案

ここでは「10歳でサッカーをしている子ども(体重・体格を現状維持したい)」を想定し、 1日の総摂取カロリーを 1,800kcal と仮定します。 そのうえで、指定のPFCバランス(P=20%、F=30%、C=50%)に基づいて、 タンパク質・脂質・炭水化物の必要グラム数を計算し、現実的な3食の食事例を提案します。

1. 想定カロリーとPFC(g)の計算

項目 配分 kcal 換算 必要量(g)
総摂取カロリー(想定) - 1,800kcal - -
タンパク質(P) 20% 1,800 × 0.20 = 360kcal 4kcal/g 360 ÷ 4 = 90g
脂質(F) 30% 1,800 × 0.30 = 540kcal 9kcal/g 540 ÷ 9 = 60g
炭水化物(C) 50% 1,800 × 0.50 = 900kcal 4kcal/g 900 ÷ 4 = 225g

2. 現状維持で重要な考え方(食べ方の軸)

体重の現状維持は「食べ過ぎない」よりも、「運動量に対して不足しない」ことが重要です。 特にサッカーは走行量が多いため、炭水化物(主食)を削りすぎると、疲れやすさや集中力低下につながりやすくなります。 PFCを守るうえでの基本は、主食・主菜・副菜・乳製品/果物を毎食そろえることです。

要素 役割
主食(C) 走るための燃料(練習・試合のパフォーマンスに直結) ごはん、パン、麺、芋、果物
主菜(P) 成長と回復(筋肉・骨・血液の材料) 肉、魚、卵、大豆、乳製品
脂質(F) ホルモン・細胞膜の材料、エネルギー密度の調整 オリーブオイル、ナッツ、卵、青魚
副菜・汁物 ビタミン・ミネラル・食物繊維(コンディションの土台) 野菜、海藻、きのこ、味噌汁

3. 現状維持を目的としたPFCバランス食事例(3食)

朝食(1日の土台:主食+主菜+果物)

  • ごはん(茶碗1杯)
  • 卵焼き(卵1〜2個)
  • 納豆(1パック)
  • 味噌汁(豆腐+わかめ+野菜)
  • バナナ(1本)

朝に炭水化物とタンパク質を入れておくと、午前中の集中力と体の動きが安定しやすくなります。

昼食(午後の活動に備える:主食を中心にバランス)

  • おにぎり(2個)または ごはん(茶碗1杯)
  • 鶏むね肉(蒸し・焼き)または (1切れ)
  • 野菜(サラダ/温野菜)
  • ヨーグルト(無糖)

昼は「主食を抜かない」ことが重要です。練習がある日は、昼の炭水化物が午後のスタミナを決めます。

夕食(回復の仕上げ:主菜+副菜+主食)

  • ごはん(茶碗1杯)
  • サバの塩焼き または タラの煮付け
  • 野菜炒め(油は少量)
  • 冷奴 または 豆腐入りスープ

夜は回復(タンパク質)と翌日の燃料(炭水化物)をそろえつつ、脂質は“取りすぎない範囲”で調整します。

4. 練習がある日の微調整(現状維持でもズレを防ぐ)

現状維持を狙う場合でも、練習量が多い日はエネルギー不足になりやすいので、 以下のように「軽い補食」を入れるとコンディションが安定します。

タイミング 補食例 狙い
練習前 おにぎり小1個/バナナ/カステラ少量 エネルギー切れ防止
練習後 牛乳+パン/ヨーグルト+果物 回復の土台づくり

※本ページは「1,800kcal想定」の計算例です。体格・練習量・成長により最適値は上下します。 体重が減り始めたら「主食を少し追加」、増え始めたら「主食や脂質を少し調整」という形で、少しずつ修正するのが安全です。

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