試合開始直後の失点から立て直す方法|気持ちの切り替えと流れを取り戻す実践手順【サッカー指導者解説】

投稿日:2026年2月21日  カテゴリー:試合の状況別の問題解決法

試合開始直後の失点から立て直す方法|気持ちの切り替えと流れを取り戻す実践手順【サッカー指導者解説】

試合開始直後の失点は、メンタルにも戦術にもダメージが大きく、「もう今日はダメかもしれない」という空気を一瞬で作ってしまいます。 ただ、立ち上がりの失点は“その試合が終わった”を意味しません。むしろ、早い時間帯だからこそやり直せる時間が長い。 重要なのは、失点のショックでチームの判断基準が崩れる前に、全員で切り替えの手順を共有し、次の5分で流れを整えることです。

まず理解する:立ち上がり失点で崩れる“典型パターン”

失点直後に崩れるチームは、技術や体力よりも判断の優先順位が乱れます。 よくある崩れ方を知っておくと、チーム全体で早く止められます。

崩れやすい反応 起きていること 次の失点につながる理由
取り返そうとして前掛かり ラインがバラバラ、背後が空く カウンターの餌になる
消極的になりボールが保持できない クリアが多く、相手の攻撃が続く 守備時間が増え、失点確率が上がる
ミスを恐れてプレーが遅くなる 判断が1テンポ遅れる プレスに捕まりやすい
責任追及の空気になる 声が減り、連携が切れる 修正より萎縮が進む
“流れ”の正体が分からず焦る 何を変えればいいか曖昧 同じ失点パターンを繰り返す

切り替えの基本:失点直後は「感情」ではなく「手順」で戻す

切り替えは気合いではなく、チームで共有できる手順があるかどうかで決まります。 特に失点直後の1〜3分は、次の失点を防ぐための“防火”の時間です。

タイミング チームがやること 狙い
失点直後(30秒) 全員が「次のプレー」を宣言(声を出す/指示を一言) 空気を切り替え、沈黙を防ぐ
再開〜1分 リスクを抑えたボール保持(簡単に失わない) 相手の勢いを止める
〜3分 守備の基準を再設定(ライン・マーク・プレス開始位置) 連続失点を防ぐ
〜5分 “やることを絞って”前進(狙いを1つに統一) 流れを取り戻す足場を作る

流れを取り戻すコツ:次の5分で「相手の強み」を消す

立ち上がり失点後に流れを戻すには、相手の勢いの源を断つのが最短です。 多くの場合、相手は「前から奪う」「サイドでハメる」「背後を狙う」など、明確な狙いを持っています。 こちらは“全部やる”のではなく、次の5分は1テーマだけに集中してください。

相手の勢いの源 こちらの対策(5分限定でOK) 具体的なプレー例
前線からの強いプレス 無理に繋がず“外す・逃がす” サイドへ展開/前線へ当てて押し上げる/GKを使う
サイドでのハメ(誘導) 逆サイドへの早い展開 ワンタッチで逆へ/一度落として逆展開
背後狙い(縦に速い) ライン管理を優先、セカンド回収 CBの距離感調整/アンカーがこぼれ拾い
セットプレーの圧 ファウルとCKを減らす 無理な寄せをしない/外へ追い込む守備

メンタル面:失点後の“焦り”を抑える思考フレーム

失点直後に焦るのは自然です。ただ、焦りは判断基準を壊します。 切り替えるためには、考え方を「結果」から「次の一手」へ強制的に移す必要があります。

焦りが出る思考 切り替え思考(置き換え) 狙い
「もう失点した。流れが悪い」 「次の5分の基準を整えれば流れは戻せる」 コントロール可能な範囲に戻す
「すぐ取り返さないと」 「まず次の失点を防ぐ。攻撃はその後」 連続失点のリスクを下げる
「誰のミスだ」 「修正点は何だ(位置・距離・役割)」 責任追及から改善へ
「自分が挽回しなきゃ」 「自分の役割を100%やる」 プレーの再現性を上げる

実戦で効く:失点後に有効な“流れを掴むプレー”

流れは抽象的に見えて、実は“具体的な現象”で作れます。 失点後は、次のようなプレーが成功するとチームの呼吸が戻りやすいです。

狙い 効果が高いプレー ポイント
相手の勢いを止める 簡単なパスを3本つなぐ/保持で時間を作る まず“落ち着く時間”を作る
守備の自信を戻す 前向きに奪う(限定して奪う) 無理な特攻ではなく、狙いを揃える
攻撃の足場を作る 相手陣地でのスローイン獲得/CK獲得 押し込む時間が“流れ”になる
相手を下げさせる 背後への1本(ただし無闇に蹴らない) 相手DFラインの心理に圧をかける

リーダーがやるべき一言:チームの空気を戻す言語化

失点後は「声」がチームの再起動ボタンになります。長い説教は不要です。 目的は、全員の判断基準を同じにすること。次のような短い言葉が効きます。

  • 「次の5分、失わない。外していい」(連続失点を止める)
  • 「ライン揃える、中央締める」(守備の基準を再設定)
  • 「一回落ち着こう。3本つなぐ」(保持で呼吸を戻す)
  • 「責めない。修正する」(責任追及を遮断)

まとめ:失点は“合図”。次の5分で流れは取り戻せる

試合開始直後の失点は痛いですが、重要なのはその後の反応です。 失点直後は「取り返す」より先に、次の失点を防ぐための基準を整える。 そして、保持・守備・前進の狙いを1つに絞り、次の5分で相手の勢いを止める。 これが流れを取り戻す最短ルートです。

サッカースクール KING OF FOOTBALL のバナー

football school

サッカースクール KING OF FOOTBALL 少人数×実践的な練習×映像指導で強力な個の力を育成

ゲーム形式の実戦的な練習を少人数で反復し、映像指導で強力な個の力を育成する福岡市のサッカースクールです。詳細はこちら

Affiliate

Affiliate Disclosure

当サイトは、Amazonアソシエイト・プログラムおよび各種アフィリエイトプログラムに参加しています。 当サイト内のリンクにはアフィリエイトリンクが含まれており、適格販売により収入を得る場合があります。