【サッカー指導】逆サイド展開ができない原因と改善|視野を広げるスキャン・体の向き・判断のコツ

投稿日:2026年2月15日  カテゴリー:試合の状況別の問題解決法

逆サイド展開ができない原因と改善|視野を広げるスキャン・体の向き・判断のコツ

逆サイドへの展開ができない最大の理由は、技術そのものよりも 情報不足(スキャン不足)体の向きが閉じていることです。 「見えていないから出せない」「出せる体勢にないから選べない」という順番で起こります。 ここでは、逆サイドを“見える状態”にするための意識と身体操作を整理します。

逆サイド展開ができない典型原因

症状 主な原因 即改善ポイント
ボールを受けた瞬間、近い味方しか見えない 受ける前のスキャンが少ない/相手とボールだけ見ている 「受ける前に2回、受けた直後に1回」首を振る回数を固定
逆サイドが空いていても選択できない 体がタッチライン側(片側)に閉じている/半身で受けられていない “開く角度”で受ける(腰と胸をピッチ中央へ)
逆サイドに蹴れるが、間にカットされる パスの高さ・スピード不足/出しどころが遅い 先に判断して、早く出す/浮かす・刺すを使い分ける
逆へ出す前にプレスで潰される ファーストタッチが止まる/逃げ道(サポート角度)がない ファーストタッチで“逆方向”に逃げる準備/斜め後方に安全パス確保

視野を広げる「スキャン」の具体ルール

スキャンは「首を振ること」ではなく、何を探すかを決めると効果が出ます。 逆サイド展開のためのスキャンは、近くの状況よりもまず遠い状況を優先します。

タイミング 見る対象(優先順位) 判断につながるサイン
受ける前(1回目) 逆サイドの幅取り(SB/WGの位置) 逆が1対1 or フリーなら「次は逆」を事前決定
受ける前(2回目) 相手のスライド状況(守備ブロックの寄り具合) 相手が片側に寄り切ったら“逆展開の合図”が出ている
受けた直後 最短の中継点(CB/GK/CH) 直接逆が無理でも、中継1本で逆へ行けるルート確認
運びながら 逆サイドの背後(相手SBの裏) 逆が高い位置なら“裏”も選択肢(展開+背後)

逆サイドが見える「体の向き」:半身とオープンスタンス

逆サイド展開は「見える体勢」で受けることが前提です。正面で受けると視野が狭くなり、 横向きで受けると次のプレーが限定されます。理想は半身、または状況によりオープンスタンスです。

体の向き 特徴 使う局面 ポイント
半身(45度) 前と後ろ(安全)を同時に見やすい 中盤で受けて前進 or 展開を選ぶ時 胸と腰を“ピッチ中央”へ向ける/利き足の前にボールを置く
オープンスタンス 逆サイドが視界に入りやすい CB・SB・アンカーが後方で組み立てる時 受ける前に足を開き、体を“外→中”へ開いておく
クローズド(閉じる) プレスに捕まりやすく視野が狭い 避けたい(例外:相手背後へ一発) タッチライン側に閉じると逃げ道が消える

ファーストタッチで「逆を出せる」状態を作る

逆サイドが見えていても、ファーストタッチが止まると時間を失い、相手のスライドが間に合います。 逆展開の成功率を上げるには、最初のタッチで角度を作ることが必須です。

目的 ファーストタッチの方向 効果
逆サイドを見る時間を作る 相手から遠い方向(斜め後方/横)へ プレス回避+顔が上がる
パス角度(中継点)を作る 中継点(CB/GK/CH)に向く角度へ ワンタッチで戻せる=逆展開の準備が整う
逆へのキック動作に入る 利き足の前・身体の外側へ 振りが作れて、速いサイドチェンジが可能

逆サイド展開の「判断」:直接・中継・やり直し

逆に出せない時は「選択肢が1つしかない」状態になっています。 逆展開は直接だけでなく、中継(1〜2本)GKを使ったやり直しも含めて設計します。

選択 狙い 条件 コーチング
直接サイドチェンジ 一気にフリーを作る 逆SB/WGがフリー、または相手の中盤が寄り切った 「見えたら早く」遅れるほどカットされる
中継(CB/CH経由) 角度を作って安全に逆へ 直接はリスク、だが中継点が空いている 「戻す→逆」2〜3本で完結
GKを使ってやり直し 相手を動かし直す 詰まりが強い/前向きで受けられない GKは“3人目”として展開役にする

逆サイドを出しやすくする味方との連携(配置の約束)

逆展開は保持者の能力だけでなく、チームの配置で成功率が決まります。 特に重要なのは、幅を取る人中継になる人を同時に用意することです。

役割 立ち位置 ポイント
幅を取る(受け手) 逆SB/WGがタッチライン近くで幅最大 相手のスライドを長くする/受けたら前を向ける高さを取る
中継(ハブ) CB・アンカー・GKがパス角度を作る 保持者が詰まっても“戻す先”が必ずある状態
深さ(背後) 逆WG/CFが背後を脅かす 相手最終ラインを下げて、逆の足元を空ける

試合中に使えるチェックリスト(逆展開の再現性を上げる)

チェック項目 自分に問うこと 修正アクション
スキャン 受ける前に逆を見たか? 「逆→相手→中継点」の順に首を振る
体の向き 胸と腰が開いているか? 半身で受ける/タッチライン側に閉じない
ファーストタッチ 次のプレーが出せる置き所か? 利き足の前へ/相手から離す方向へ
判断 直接が無理なら中継を選べるか? CB/GK/アンカーへ戻して逆へ
連携 逆に幅があるか?中継点は空いているか? 逆SB/WGに幅要求/アンカーは角度確保

まとめ:逆サイドは「見る→開く→角度を作る」で出せる

逆サイド展開ができない時は、テクニック以前に スキャン(情報)体の向き(視野)ファーストタッチ(時間)のどこかが欠けています。 「受ける前に逆を見る」「半身で開く」「最初のタッチで角度を作る」を習慣化すると、 逆展開は試合中でも再現性高く選べるようになります。

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