【マシン種目】ラットプルダウンの正しいフォーム|広背筋に効かせるポイント

投稿日:2025年12月22日  カテゴリー:マシントレーニング

【マシン種目】ラットプルダウンの正しいフォーム|広背筋に効かせるポイント

ラットプルダウンは、背中の代表的な筋肉である広背筋を中心に鍛えられるマシントレーニングです。 背中の厚み・広がりを作るうえで定番種目ですが、腕で引いてしまうと狙いがズレやすいため、フォームと動作の意識が重要になります。

筋肉の役割

分類 筋肉 主な働き(ラットプルダウンでの役割)
主働筋 広背筋 肩関節を引き下げる/腕を体側へ引き寄せる(背中で引く動作の中心)
拮抗筋 大胸筋 肩関節を内転・屈曲方向へ働かせるため、引く動作とは反対の作用を持つ
協働筋 上腕二頭筋、僧帽筋下部 上腕二頭筋:肘を曲げて引く補助/僧帽筋下部:肩甲骨の下制・安定に関与

フォームのポイント

項目 ポイント よくあるミス
グリップ幅 肩幅よりやや広め(広すぎない範囲で) 広げすぎて可動域が狭くなり、肩が詰まる
引く位置 バーを鎖骨のあたりまで引き下ろす(胸に向けるイメージ) 顔の前で止まる/みぞおちまで引いて反りすぎる
動作の主導 背中で引くイメージで、反動を使わずコントロールする 腕(上腕二頭筋)で引いてしまい、背中の刺激が薄い
上体の角度 上体は軽く立てる〜わずかに後傾。胸を軽く張り、背骨はニュートラルを維持 過度な後傾で「ローイング」になり、狙いが変わる
肩の位置 引くときに肩をすくめない(首を長く保つ意識) 肩が上がって僧帽筋上部ばかり使う

動作の手順(実施手順)

  1. シートに座り、太ももパッドを調整して身体が浮かないよう固定する。
  2. 肩幅よりやや広めでバーを握る。
  3. 胸を軽く張り、肩をすくめずにスタート姿勢を作る。
  4. バーを鎖骨付近へ向けて引き下ろす(肘は体側へ引き込む)。
  5. 最下点で一瞬止め、背中(広背筋)の収縮を感じる。
  6. 反動を使わず、ゆっくり元の位置へ戻す(戻しで力を抜かない)。

効かせるためのキュー(意識のコツ)

  • 「肘を下へ引く」意識を強める(手で引くより肘で引く)。
  • 「脇を締める」よりも「肘を体側へ引き込む」感覚を優先する。
  • バーは“胸へ近づける”イメージ。首の前で終わらせない。
  • 肩が上がる人は、スタート前に「肩を下げる(肩甲骨を軽く下制)」を作ってから動かす。

注意点

  • 痛みが肩前方に出る場合は、グリップ幅を少し狭める/可動域を一時的に浅くする。
  • 重量を上げすぎると反動や過度な後傾が出やすいので、まずはフォーム優先。
  • 首をすくめたまま引くと僧帽筋上部に逃げやすい。首を長く保つ。

※フォームの参考には「ラットプルダウン フォーム」でYouTube検索してください。

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