プッシュアップの正しいフォーム:主働筋・拮抗筋・協働筋とフォームの重要ポイント
投稿日:2025年12月25日
カテゴリー:
自体重トレーニング
プッシュアップの正しいフォーム:主働筋・拮抗筋・協働筋とフォームの重要ポイント
プッシュアップ(腕立て伏せ)は、上半身の押す力(プレス動作)と体幹の安定性を同時に高められる基本種目です。
ただしフォームが崩れると、狙った筋肉に効きにくくなるだけでなく、肩や肘、手首に負担が集中します。
ここでは、主働筋・拮抗筋・協働筋の整理と、正しいフォームのポイントをまとめます。
1. 筋肉の役割(主働筋・拮抗筋・協働筋)
| 分類 |
筋肉 |
主な役割(プッシュアップ中) |
| 主働筋 |
大胸筋 |
腕を押し出す(水平内転・押し上げ局面の主役) |
| 拮抗筋 |
広背筋 |
肩関節の伸展・内転方向に働き、押す動きとバランスを取る(姿勢安定にも寄与) |
| 協働筋 |
三角筋前部、上腕三頭筋、体幹筋群 |
三角筋前部:肩の屈曲・支持/上腕三頭筋:肘の伸展(押し上げ)/
体幹筋群:胴体の一直線維持(反り腰・腰落ちの防止)
|
2. フォームのポイント(必須チェック)
以下のポイントは、フォームの再現性を高めて「狙った部位に効かせる」ための基準です。
実演イメージの確認には、YouTubeで「プッシュアップ フォーム」で検索し、複数の動画で共通している要点を見比べるのが有効です。
| ポイント |
具体的な作り方 |
よくある崩れ |
修正のコツ |
| 肩の真下に手を置く |
手のひらは床にしっかり密着。指は軽く開き、体重を「手のひら全体」に分散。
肩の真下(またはわずかに前)に手首が来る位置を基本にする。
|
手が前すぎる/手幅が極端に広い・狭い |
まず肩の真下に手首を置き、そこから「最も安定して押せる幅」に微調整。
手首が痛い場合は、拳・プッシュアップバーなどで角度を変えるのも選択肢。
|
| 背筋をまっすぐに保ち、腹部に力を入れる |
頭〜背中〜骨盤〜かかとを一直線にする意識。
みぞおちを軽く引き上げ、腹圧(お腹を内側から張る感覚)を入れる。
|
腰が反る(反り腰)/腰が落ちる/お尻が上がりすぎる |
「肋骨を締める(開かない)」意識+臀部を軽く締める。
まずは膝つきで一直線を作ってから通常フォームへ移行してもよい。
|
| 胸を床に近づけ、押し上げるときは肘を伸ばす |
下ろす局面では胸を床へ近づける(頭から落ちない)。
押す局面では床を押し、肘を伸ばして戻る。可動域は「フォームが保てる範囲」で確保。
|
浅い可動域/肩がすくむ/肘が外に開きすぎる |
肘は「真横」よりやや体側寄り(目安:45度付近)に通すと肩への負担が減りやすい。
下ろすときに肩がすくむ場合は、胸を張るのではなく「首を長く保つ」意識を優先。
|
3. 効かせるための実践ガイド(テンポ・呼吸・回数設定)
| 項目 |
推奨 |
目的 |
| テンポ |
下ろす:ゆっくり(2〜3秒)/上げる:安定して押す(1〜2秒) |
フォーム維持、筋への刺激を高める |
| 呼吸 |
下ろすとき:吸う/押し上げるとき:吐く(腹圧は保つ) |
体幹の安定、力発揮のサポート |
| 回数の目安 |
フォームが崩れない範囲で8〜15回程度(難しければ膝つきで調整) |
狙った筋に効かせつつ安全に継続 |
4. まとめ
- 主働筋は大胸筋、押し上げの質を作る。
- 拮抗筋の広背筋は姿勢や肩の安定に関わり、フォームの土台になる。
- 協働筋(三角筋前部・上腕三頭筋・体幹筋群)を含めて「全身で一直線」を維持することが、効かせる近道。
- 「肩の真下に手」「体幹一直線」「胸を床へ近づけて押し切る」を基準に、毎回フォームを揃える。