セレン(Selenium)の働きと食品、欠乏・過剰について
セレンは、抗酸化酵素の構成要素として細胞を守り、免疫機能の維持にも関わるミネラルです。ここでは、セレンの主な働き・多く含まれる食品・不足したときと摂りすぎたときの影響をまとめます。
セレンの基本情報まとめ
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 働き |
・グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素の構成要素として働き、細胞を酸化ストレスから守る ・免疫細胞の働きをサポートし、免疫機能の維持に関与 ・甲状腺ホルモン代謝にも関わり、エネルギー代謝や体温調節を支える |
| 多く含まれる食品 | 魚介類(まぐろ、かつお、いわし、貝類など)、肉類(牛肉、豚肉、鶏肉)、卵(特に卵黄)、乳製品、全粒穀物、ナッツ類(ブラジルナッツなど) |
| 欠乏症 |
心筋障害(心筋の機能低下)、心不全様の症状の一因となることがある 筋力低下、疲労感、免疫機能の低下 など ※通常の食事では重度の欠乏はまれですが、偏った食事や特殊な環境では注意が必要です。 |
| 過剰摂取 |
サプリメントや極端な偏食により過剰になると、「セレン中毒」を起こすことがある 脱毛、爪の異常(もろくなる・変形)、口臭(ニンニク様のにおい)、吐き気、下痢、神経症状などが報告されている ※通常の食事のみで過剰になることは少なく、主にサプリメントの高用量摂取に注意が必要 |