ヨウ素(Iodine)の働きと食品、欠乏・過剰について
ヨウ素は、甲状腺ホルモンの材料となり、体の代謝を調整する重要なミネラルです。ここでは、ヨウ素の主な働き・多く含まれる食品・不足したときと摂りすぎたときの影響をまとめます。
ヨウ素の基本情報まとめ
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 働き |
・甲状腺ホルモン(T3・T4)の材料となる ・甲状腺ホルモンを通じて、基礎代謝、体温調節、心拍、エネルギー消費などをコントロール ・成長や脳の発達にも関与し、子どもの発育にとっても重要 |
| 多く含まれる食品 |
昆布、わかめ、ひじきなどの海藻類 魚介類(白身魚・青魚・貝類など)、海藻を使った加工食品(昆布だし、海藻サラダなど) |
| 欠乏症 |
甲状腺腫(甲状腺が腫れて首が太く見える) 甲状腺ホルモンが不足することによる、だるさ、寒がり、むくみなどの症状 成長期の子どもでは、発育不全や学習能力の低下につながるおそれ |
| 過剰摂取 |
海藻やサプリメントなどからヨウ素を過剰に摂り続けると、甲状腺の働きが乱れ、甲状腺機能低下症を起こすことがある 倦怠感、むくみ、体重増加、寒がり などの症状が出る場合がある ※日本は海藻をよく食べるため、サプリ併用時の摂りすぎに特に注意が必要 |