クロム(Chromium)の働きと食品、欠乏・過剰について
クロムは、インスリンの作用を助けることで、血糖コントロールやエネルギー代謝に関わるミネラルです。ここでは、クロムの主な働き・多く含まれる食品・不足したときと摂りすぎたときの影響をまとめます。
クロムの基本情報まとめ
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 働き |
・インスリンの働きをサポートし、血糖値のコントロールを助ける ・糖質や脂質の代謝に関わり、エネルギーを効率よく使うのをサポートする ・血糖コントロールの改善を通じて、生活習慣病予防にも関与すると考えられている |
| 多く含まれる食品 | 肉類(牛肉・豚肉・鶏肉)、チーズなどの乳製品、全粒穀物(全粒パン、玄米など)、野菜(ブロッコリーなど)、ナッツ類 など |
| 欠乏症 |
耐糖能異常(食後血糖値が下がりにくい状態) インスリンの効きが悪くなり、血糖コントロールが乱れやすくなる 場合によっては、脂質代謝の悪化や、だるさ・疲れやすさなどにつながることもある |
| 過剰摂取 |
サプリメント等で高用量を長期間摂取した場合、腎・肝障害のリスクが指摘されている 吐き気、腹痛、下痢などの消化器症状が出る可能性もある ※通常の食事だけで過剰になることはまれで、主にサプリメントや特定製剤の摂りすぎに注意が必要 |