クロム(Chromium)の働きと食品、欠乏・過剰について

投稿日:2025年11月24日  カテゴリー:5大栄養素

クロム(Chromium)の働きと食品、欠乏・過剰について

クロムは、インスリンの作用を助けることで、血糖コントロールやエネルギー代謝に関わるミネラルです。ここでは、クロムの主な働き・多く含まれる食品・不足したときと摂りすぎたときの影響をまとめます。

クロムの基本情報まとめ

項目 説明
働き ・インスリンの働きをサポートし、血糖値のコントロールを助ける
・糖質や脂質の代謝に関わり、エネルギーを効率よく使うのをサポートする
・血糖コントロールの改善を通じて、生活習慣病予防にも関与すると考えられている
多く含まれる食品 肉類(牛肉・豚肉・鶏肉)、チーズなどの乳製品、全粒穀物(全粒パン、玄米など)、野菜(ブロッコリーなど)、ナッツ類 など
欠乏症 耐糖能異常(食後血糖値が下がりにくい状態)
インスリンの効きが悪くなり、血糖コントロールが乱れやすくなる
場合によっては、脂質代謝の悪化や、だるさ・疲れやすさなどにつながることもある
過剰摂取 サプリメント等で高用量を長期間摂取した場合、腎・肝障害のリスクが指摘されている
吐き気、腹痛、下痢などの消化器症状が出る可能性もある
※通常の食事だけで過剰になることはまれで、主にサプリメントや特定製剤の摂りすぎに注意が必要