モリブデン(Molybdenum)の働きと食品、欠乏・過剰について
モリブデンは、体内のさまざまな酵素の働きを助ける微量ミネラルです。特に、含硫アミノ酸やプリン体の代謝に関わる酵素の補因子として働きます。ここでは、モリブデンの主な働き・多く含まれる食品・不足したときと摂りすぎたときの影響をまとめます。
モリブデンの基本情報まとめ
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 働き |
・さまざまな酵素(モリブデン酵素)の補因子として働き、酵素反応をスムーズにする ・含硫アミノ酸やプリン体の代謝に関与し、老廃物の処理をサポートする ・体内の代謝バランスを保つ一助となる |
| 多く含まれる食品 | 豆類(大豆、レンズ豆、インゲン豆など)、レバー(牛・豚・鶏)、穀物(玄米、全粒粉製品)、ナッツ・種実類 など |
| 欠乏症 |
通常の食生活では欠乏は非常に稀とされている 極端に偏った食事や、特殊な栄養管理が行われる場合を除き、欠乏症が問題となることは少ない |
| 過剰摂取 |
サプリメントなどで長期間にわたって高用量を摂取した場合、痛風様症状(関節の痛み・腫れ)が報告されている プリン体代謝に関与するため、過剰は尿酸値への影響が懸念されることがある ※通常の食事のみで過剰になることはまれで、主にサプリメントの摂りすぎに注意が必要 |