成長期の子どもや中高生が筋トレを行うことに対して、 「身長が伸びなくなるのでは?」「成長を妨げるのでは?」といった不安を持つ保護者や指導者は少なくありません。 しかし現在では、正しい知識と方法を守れば、成長期の筋トレは安全に行えるという考え方が主流になっています。
成長期の筋トレが危険だと言われてきた理由
かつて成長期の筋トレが敬遠されてきた背景には、いくつかの誤解がありました。
| よくある誤解 | 実際の考え方 |
|---|---|
| 筋トレで身長が伸びなくなる | 過度な負荷や不適切な方法を避ければ、身長への悪影響は確認されていない |
| 骨が弱くなる | 適切な刺激は骨の発達を促す要因にもなり得る |
| 成長板を必ず痛める | フォーム不良や過剰重量がリスクであり、筋トレ自体が原因ではない |
問題となるのは「筋トレをすること」ではなく、 やり方を間違えた筋トレです。
成長期に筋トレを行うメリット
正しく行われた筋力トレーニングは、成長期の身体にとって多くのプラス面があります。
- 正しい姿勢や動作の習得につながる
- 関節や靭帯を安定させ、ケガの予防につながる
- 運動パフォーマンスの土台作りになる
- 自分の身体をコントロールする感覚が身につく
特にスポーツを行っている場合、筋トレは「筋肉を大きくするため」ではなく、 安全に動くための準備として重要な役割を持ちます。
成長期に意識すべき筋トレの基本原則
成長期の筋トレでは、成人と同じ考え方をそのまま当てはめるべきではありません。 以下のポイントを軸に考えることが重要です。
| ポイント | 考え方 |
|---|---|
| 重量設定 | 最大重量を扱わず、余裕を持って正確に動かせる負荷を選ぶ |
| フォーム | 回数よりも動作の正確さを優先する |
| 頻度 | 毎日行う必要はなく、休養を含めて計画する |
| 目的 | 筋肥大ではなく、動作習得と基礎体力向上を重視する |
筋トレだけに偏らない運動の考え方
成長期は、筋力だけでなく柔軟性・バランス能力・持久力など、 さまざまな身体能力が同時に発達する時期です。
そのため、筋トレだけに偏るのではなく、 走る・跳ぶ・投げる・支えるといった多様な動きを取り入れることが重要です。
安全に続けるために大人が果たす役割
成長期のトレーニングにおいて最も重要なのは、 周囲の大人が「管理と判断」を担うことです。
- 疲労が強い状態で無理をさせない
- 痛みを我慢させない
- 競技レベルや年齢に応じて内容を調整する
成長期の筋トレは、正しい知識のもとで行えば、 将来のパフォーマンスや健康につながる大切な土台になります。
「やらせるか、やらせないか」ではなく、 どうやって安全に取り入れるかという視点で考えることが大切です。