ランジの正しいフォーム:大腿四頭筋・大臀筋に効かせて膝を守る自体重トレーニングの基本
投稿日:2025年12月26日
カテゴリー:
自体重トレーニング
ランジの正しいフォーム:大腿四頭筋・大臀筋に効かせて膝を守る自体重トレーニングの基本
ランジは、片脚支持で下半身を鍛えられる代表的な自体重トレーニングです。主働筋は大腿四頭筋と大臀筋で、
協働筋としてハムストリングス・内転筋・ふくらはぎが働き、左右差の補正や股関節・膝の安定にも効果的です。
一方でフォームが崩れると膝や股関節に負担が集中しやすいため、「姿勢」「膝の軌道」「重心」を安定させることが最重要ポイントになります。
対象筋(この種目で何を狙うか)
| 分類 |
筋肉 |
役割(ランジ中) |
| 主働筋 |
大腿四頭筋、大臀筋 |
大腿四頭筋:膝伸展と下ろし局面の制動。大臀筋:股関節伸展で立ち上がりを主導 |
| 拮抗筋 |
腸腰筋 |
股関節屈曲に関与。過剰に働くと骨盤前傾・反り腰を助長しやすい |
| 協働筋 |
ハムストリングス、内転筋、ふくらはぎ |
ハム:股関節伸展補助と膝の安定。内転筋:骨盤と股関節の制御。ふくらはぎ:足関節安定と踏み込み補助 |
フォームのポイント(基本の型)
フォームの参考として「ランジ 自重 フォーム」でYouTube検索し、複数の動画で共通しているポイントを確認してください。
そのうえで、以下の手順で「膝を守りつつ、下半身に効かせる型」を作ります。
実施手順
-
背筋を伸ばし、片脚を前に出して膝を曲げる
目線は正面、胸郭と骨盤を安定させ、上体が前に倒れすぎないようにします(軽い前傾はOK)。
一歩の幅が狭すぎると膝前方ストレスが増えるため、まずは安定して踏める歩幅を確保します。
-
前脚の膝がつま先より前に出ないようにする
前脚の膝は、つま先と同じ方向に曲げ、内側に入らない(ニーインしない)ことが最重要です。
体重は足裏全体(かかと寄り)で支え、つま先だけに乗らないようにします。
-
後ろ脚の膝が床すれすれまで下ろすと効果的
後ろ膝を深く下ろすことで、可動域が確保され、前脚の大腿四頭筋と臀筋にしっかり刺激が入ります。
ただし、骨盤が前傾して腰が反る場合は深さを調整し、体幹の安定を優先してください。
効かせるための重要キュー(意識づけ)
| ポイント |
キュー(意識) |
狙い |
| 姿勢 |
「頭〜骨盤をまっすぐ」「肋骨を締める」 |
反り腰・猫背を防ぎ、体幹で安定させる |
| 足裏 |
「足裏3点(かかと・母趾球・小趾球)で踏む」 |
膝のブレを抑えて出力を安定させる |
| 膝の軌道 |
「膝はつま先と同じ方向」 |
ニーインを防ぎ、膝関節ストレスを減らす |
| 立ち上がり |
「前脚のかかとで床を押す」 |
大臀筋と大腿四頭筋を主導にして効かせる |
| 深さ |
「後ろ膝は床すれすれ、ただし腰は反らない」 |
可動域を確保しつつ腰を守る |
よくあるフォームエラーと修正
| よくあるエラー |
起こりやすい問題 |
修正方法 |
| 前脚の膝が内側に入る(ニーイン) |
膝の内側ストレス増、バランス低下 |
膝とつま先の向きを揃える/足裏3点支持/骨盤が落ちないよう臀筋を意識 |
| 歩幅が狭く、膝が前に出すぎる |
膝前面の負担増、効きが膝に寄る |
一歩を広くする/前脚のかかと荷重を意識/上体を安定 |
| 上体が前に倒れすぎる |
腰部負担増、フォーム崩れ |
肋骨を締め腹圧を入れる/目線を正面/深さを浅くして姿勢優先 |
| 腰が反る(反り腰) |
腰椎への圧迫ストレス増 |
骨盤を中立に戻す/後ろ脚の股関節前面を伸ばしすぎない/呼気で体幹固定 |
| 前足のつま先側に乗る |
ふくらはぎ・膝前方に負担集中 |
前脚のかかとで床を押す/足裏全体で踏む/テンポを落として制御 |
呼吸とテンポ(おすすめ設定)
- 呼吸:下ろすときに吸い、立ち上がりで吐く(吐きながら腹圧を保つ)
- テンポ:下ろし2〜3秒/上げ1〜2秒(反動を使わない)
- 回数の目安:左右8〜12回 × 2〜4セット(フォームが崩れない範囲)
バリエーション(難易度調整)
| 目的 |
バリエーション |
ポイント |
| 簡単にする |
スタティックランジ(足を前後に固定) |
ステップ動作がなく安定しやすい。まず膝の軌道と姿勢を固める |
| 標準 |
フォワードランジ(前に踏み出す) |
前脚のかかと荷重とニーイン防止が鍵 |
| 強度を上げる |
リバースランジ(後ろに引く)/スローテンポ |
膝前方ストレスを抑えつつ負荷を上げやすい。下ろしを丁寧に |
注意点(膝・股関節に不安がある場合)
- 膝に鋭い痛みが出る場合は中止し、歩幅・膝の向き・重心(かかと寄り)を見直してください。
- バランスが不安定な場合は、スタティックランジから開始し、支え(壁や椅子)を使ってフォームを固めるのが有効です。
- 腰が反る傾向がある場合は、深さよりも体幹固定(腹圧)を優先し、可動域を調整してください。
まとめ
- 主働筋は大腿四頭筋と大臀筋。協働筋としてハムストリングス・内転筋・ふくらはぎが安定に関与。
- 背筋を伸ばし、膝はつま先と同方向。前脚の膝が前に出すぎない歩幅を作る。
- 後ろ膝を床すれすれまで下ろすと効果的だが、腰が反るなら深さを調整する。
- 立ち上がりは前脚のかかとで床を押し、反動を使わずテンポ管理で質を上げる。