くびれ形成の鍵は「腹斜筋・腹横筋・骨盤周囲筋」|役割と効かせ方をパーソナルトレーナーが解説
くびれ作りは「お腹を細くする」だけでは成立しません。ポイントは、体幹の形を作る筋肉と、姿勢・骨盤の位置を整える筋肉を同時に働かせることです。 特に重要なのが、腹斜筋(内腹斜筋・外腹斜筋)、腹横筋、そして骨盤周囲筋(骨盤を支える筋群)です。 ここではそれぞれの働きを整理し、くびれに直結する「使い方(効かせ方)」の要点をわかりやすく解説します。
くびれ形成に必要な3つの筋群とは
くびれは、体幹の“コルセット機能”と、骨盤・肋骨の整列(アライメント)によって作られます。 体脂肪の増減も影響しますが、筋機能が弱いと「細くなってもくびれに見えない」「腰回りが張る」「下腹が残る」といった状態になりやすいです。
| 筋群 | くびれに効く主な役割 | 弱いと起きやすいこと | 意識のコツ |
|---|---|---|---|
| 腹斜筋 (外腹斜筋・内腹斜筋) |
体幹の回旋・側屈、肋骨と骨盤の距離を整える、ウエストラインの“形”を作る | 腰回りが締まらない/くびれが出にくい/体幹回旋で腰に負担 | 「肋骨を下げたまま」ひねる・横に倒す |
| 腹横筋 | お腹を内側へ引き込み腹圧を高める(体幹のコルセット)、下腹の安定 | 下腹ぽっこり/反り腰/動作中に体幹がブレる | 息を吐き切り「下腹が薄くなる」感覚を作る |
| 骨盤周囲筋 (臀筋群・腸腰筋・内転筋・骨盤底筋群など) |
骨盤の傾き・位置を安定させる、体幹と下肢の連動(キネティックチェーン)を整える | 骨盤前傾/後傾が強い/腰回りの張り/脚の付け根が詰まる | 「骨盤を正面に保つ」+お尻・内ももを使う |
腹斜筋(外腹斜筋・内腹斜筋):ウエストラインを“形作る”筋肉
腹斜筋は、体幹をひねる(回旋)・横に倒す(側屈)動きに強く関わります。くびれの“くびれ感”は、この筋群が適切に働き、 肋骨と骨盤の位置関係が整うことで見えやすくなります。
- 外腹斜筋:体幹回旋(反対側へひねる)や体幹屈曲に関与。ウエストの外側ラインに関与。
- 内腹斜筋:体幹回旋(同側へひねる)や腹圧サポートに関与。深層で安定性にも寄与。
重要なのは、腹斜筋を「腰でひねって」使わないことです。くびれ目的なら、肋骨が開いたまま動くのは避け、 肋骨を下げた状態(リブダウン)で回旋・側屈を行うことで、狙った部位に入りやすくなります。
腹横筋:体幹の“コルセット”で下腹とウエストを内側へ
腹横筋は腹筋群の中でも最深層にあり、胴体をぐるっと包むように走る筋肉です。 役割は、腹部を内側に引き込みながら腹圧(お腹の内圧)を高め、腰椎・骨盤を安定させること。 くびれ作りにおいては、見た目の「引き締まり」だけでなく、動作中に体幹がブレない土台を作る意味でも重要です。
| 腹横筋が担うこと | くびれへの影響 | うまく使えていないサイン |
|---|---|---|
| 腹圧の生成(体幹の内圧を上げる) | ウエストの安定・下腹のフラット感に直結 | 呼吸が浅い/腰が反る/お腹が前に出る |
| 腰椎・骨盤の安定 | 骨盤が整い、腹斜筋も効かせやすくなる | 体幹トレで腰が痛い/フォームが崩れる |
| 呼吸と連動した体幹制御 | 「締める→動く→戻す」ができ、くびれが作りやすい | 力みすぎて首肩が緊張/息が止まる |
腹横筋を働かせる基本は、吐く息で腹圧を作ることです。 「お腹をへこませる」だけだと力が抜けやすいので、息を吐き切りながら下腹を薄くする感覚を作り、 その状態で動作(プランク、デッドバグなど)に入ると安定性が上がります。
骨盤周囲筋:骨盤が整うと、くびれは“勝手に見えやすくなる”
くびれの見え方は、腹筋だけでなく骨盤の傾きに強く左右されます。 代表的なのは、骨盤前傾が強い反り腰(腰回りが張りやすい)と、骨盤後傾が強い猫背(下腹が出やすい)です。 骨盤周囲筋は、こうした偏りを修正し、腹斜筋・腹横筋が働けるポジションを作ります。
骨盤周囲筋は単独ではなく、以下のように“チーム”で機能します。
| 筋群(例) | 主な役割 | くびれとの関係 |
|---|---|---|
| 臀筋群(大臀筋・中臀筋) | 骨盤の安定、股関節の伸展・外転 | 骨盤のブレが減り、腰回りの張りが出にくい |
| 腸腰筋 | 股関節屈曲、骨盤・腰椎の位置調整 | 骨盤が整い、下腹・ウエストラインが作りやすい |
| 内転筋群 | 股関節内転、骨盤の安定(特に立位・片脚) | 体幹の内側ラインがつながり、腹圧も入りやすい |
| 骨盤底筋群 | 骨盤底の支持、腹圧の受け皿 | 腹圧が逃げず「締まる感覚」を作りやすい |
まとめ:くびれは「腹筋+骨盤」をセットで整える
くびれ形成では、腹斜筋でウエストラインの形を作り、腹横筋で体幹のコルセット機能を高め、 骨盤周囲筋で骨盤を安定させることが重要です。3つが連動すると、呼吸・姿勢・動作が整い、 くびれが“見えやすい身体の使い方”に変わっていきます。
- 腹斜筋:リブダウン(肋骨を下げる)で回旋・側屈の質を上げる
- 腹横筋:吐く息で腹圧を作り、下腹を薄くする
- 骨盤周囲筋:臀筋・内転筋・腸腰筋・骨盤底筋群で骨盤を安定させる