後脛骨筋機能不全(PTTD)のセルフケアと改善ガイド|土踏まずの痛み・偏平足化の原因とアーチ安定トレーニング

投稿日:2026年1月5日  カテゴリー:足首の痛み

後脛骨筋機能不全(PTTD)のセルフケアと改善ガイド|土踏まずの痛み・偏平足化の原因とアーチ安定トレーニング

後脛骨筋機能不全(PTTD:Posterior Tibial Tendon Dysfunction)は、足首の内側を走る後脛骨筋腱の働きが低下し、 内側アーチ(内側縦アーチ)が支えられなくなることで、土踏まずの低下(偏平足化)足首内側〜土踏まずの痛みが出やすくなる状態です。 進行すると変形が固定化することもあるため、早期に「負荷の調整」「柔軟性の改善」「アーチの安定化」を並行して行うことが重要です。

1. PTTDとは?(Posterior Tibial Tendon Dysfunction)

PTTDは、後脛骨筋(こうけいこつきん)の機能低下や腱の障害により、足部の内側アーチが崩れて 過回内(かかいない:足が内側に倒れ込む)が強くなり、結果として偏平足化が進行しやすい状態です。 中年以降、とくに女性に多いとされ、歩行や立位で足首内側が痛む土踏まずがだるいなどの訴えが目立ちます。

PTTDの典型的な流れ(イメージ)

段階 起こりやすいこと よくある症状
初期 後脛骨筋腱の過負荷・炎症 足首内側の圧痛、歩くと痛い、運動後に増悪
進行 内側アーチが保てず偏平足化 土踏まずの低下、内側〜足底の張り、疲れやすい
さらに進行 変形が固定化しやすい 足部の外側にも負担、靴が合わない、長時間歩行困難

2. 観察ポイント(セルフチェックの目安)

PTTDの疑いがある場合、日常で確認できる目安があります。痛みが強い場合は無理に実施せず、 悪化する場合は医療機関で評価を受けてください。

観察ポイント 見られやすい変化 意味する可能性
片足立ちが不安定/できない ふらつく、内側が痛い アーチ保持機能(後脛骨筋)低下の可能性
片足カーフレイズが難しい つま先立ちで痛い/上がらない 後脛骨筋・下腿の支持力不足
かかとが内反しない つま先立ちしても、かかとが内側へ寄らない 後脛骨筋の働き低下が疑われる
土踏まずの低下 アーチが潰れて偏平足化 過回内が進みやすいサイン

3. ストレッチ(アキレス腱・腓腹筋・長趾屈筋など)

アーチが崩れる背景には、ふくらはぎの硬さ(下腿三頭筋)や足部筋の過緊張が関与することがあります。 ただし、強い痛みがある場合は炎症が強い可能性もあるため、ストレッチは痛みが増えない範囲で行い、 アーチの安定化トレーニングと並行するのが基本です。

部位 目的 方法(概要) 目安
アキレス腱・腓腹筋 背屈制限の改善/過回内ストレス低下 壁に手をつき、後ろ脚膝伸ばしで踵を床へ(軽く)。 20秒 × 2回
ヒラメ筋 足関節の可動性サポート 同姿勢で後ろ脚の膝を曲げ、踵を床へ(軽く)。 20秒 × 2回
長趾屈筋(足趾屈筋群) 足底の過緊張を緩める 足趾を反らし、足底〜内側の張りを軽く伸ばす。 15〜20秒 × 2回

※ フォームが分からない場合は「アキレス腱 ストレッチ」「ふくらはぎ ストレッチ」などで検索し、信頼できる動画で確認してください。

4. トレーニング(アーチの安定性を作る)

PTTDのセルフケアで重要なのは、アーチを支える仕組みを「再学習」することです。 足底内在筋(足の小さな筋)と後脛骨筋を中心に、低負荷で正確に積み上げます。 痛みが強い日は回数を減らし、翌日に症状が増える場合は負荷が高すぎるサインです。

基本メニュー(自宅で実施しやすい)

種目 狙い やり方(概要) 回数・セット
タオルギャザー 足底内在筋の活性 床のタオルを足趾でたぐり寄せる。 30〜60秒 × 2セット
ショートフット(アーチサポート運動) 内側アーチの再教育 足趾を握り込まず、土踏まずを軽く持ち上げて保持。 10秒保持 × 5回 × 2セット
つま先立ち(両脚) 下腿支持力の基礎 反動なしで上がり、ゆっくり下ろす。 12〜15回 × 2セット

後脛骨筋を狙う:内側カーフレイズ(ポイント)

後脛骨筋は「内側アーチの支持」と「足部の内反・回外方向の制御」に関わります。 内側カーフレイズは、足部が内側に潰れないように意識して行うことで、後脛骨筋への刺激を狙いやすくなります。

項目 やり方 回数・セット 注意点
内側カーフレイズ つま先立ちで「母趾球(親指側)」を意識しつつ、土踏まずを保って上がる。 8〜12回 × 2セット 足が内側に潰れるなら負荷が高い。可動域を浅く。
片脚へ進行 壁に手を添え、片脚で同様に実施。 6〜10回 × 2セット 痛み・ふらつきが強い場合は両脚へ戻す。

5. インソール・靴の見直し(アーチサポートと安定性が鍵)

PTTDでは、日常の歩行そのものが症状を悪化させることがあります。 トレーニングだけで支えきれない期間は、インソールと靴の安定性でアーチを補助することが現実的です。

項目 選び方のポイント 避けたい例
インソール 内側アーチサポートがあり、踵が安定する設計 柔らかすぎて沈み込むだけの中敷き
靴の安定性 踵のカウンターがしっかり、横ぶれしにくい、ねじれに強い 踵が柔らかくグラつく靴/ソールが極端に薄い靴
サイズ・フィット 踵が浮かず、足幅が合う(圧迫しすぎない) 踵が抜ける、前足部が当たる、紐で締めてもズレる

進行例の注意(医師評価が必要なケース)

変形が進行している場合は、セルフケアだけでは改善が難しくなることがあります。 以下のような状態がある場合は、整形外科での評価を推奨します。

  • 偏平足化が明らかに進み、足の形が変わってきている
  • 長時間歩くと強い痛みが出る、日常生活に支障がある
  • 片足つま先立ちができない状態が続く
  • 内側だけでなく外側にも痛みが出てきた

参考(検索キーワード)

  • 「後脛骨筋機能不全 PTTD」
  • 「土踏まず 痛い 偏平足」
  • 「タオルギャザー 足」
  • 「ショートフット アーチトレーニング」
  • 「内側 カーフレイズ 後脛骨筋」

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としています。痛みが強い、変形が進行している、改善が乏しい場合は、 医師の評価を受け、必要に応じて装具療法やリハビリ指導を検討してください。

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