足根管症候群の症状とセルフケア|足裏のしびれ・痛みを軽減する対処法と再発予防(ストレッチ・靴・負荷調整)

投稿日:2026年1月6日  カテゴリー:足首の痛み

足根管症候群の症状とセルフケア|足裏のしびれ・痛みを軽減する対処法と再発予防(ストレッチ・靴・負荷調整)

足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん)は、足首の内側にある足根管(靭帯や骨で作られるトンネル)で、 後脛骨神経(こうけいこつしんけい)が圧迫・刺激されることで、 足裏のしびれ灼熱感(やけるような痛み)ピリピリする感覚が出やすい状態です。 早期に負担の原因(圧迫・過回内・靴の問題など)を見直すことで、症状の悪化を防ぎやすくなります。 ただし、神経症状は放置すると長引くことがあるため、強い症状や進行が疑われる場合は医療機関での評価が重要です。

1. 足根管症候群とは?(原因と症状の特徴)

足根管は、足首の内側(内果:ないか)付近にあり、神経・血管・腱が通るスペースです。 ここで後脛骨神経が圧迫されると、神経支配領域である足裏(かかと〜土踏まず〜指先)に しびれや痛みが出ることがあります。

主な原因

原因カテゴリ 具体例 起こりやすいこと
圧迫・摩擦 きつい靴、硬い履物、長時間立位 足首内側〜足根管で神経が刺激される
足部アライメント 偏平足・過回内 足根管周辺の組織に張力がかかりやすい
過負荷 ランニング・ジャンプの反復、急な運動増加 腱・周囲組織の腫れが神経圧迫に関与
外傷・腫れ 足首捻挫後の腫れ、内出血 足根管内の圧が高まりやすい
スペースを占拠する要因 ガングリオン、骨棘など(疑い) 神経の通り道が狭くなる

代表的な症状

  • 足裏のしびれ(ピリピリ、ジンジン)
  • 灼熱感(熱い、焼けるような痛み)
  • 長く歩く・立つと悪化し、休むと軽くなることがある
  • 夜間や入浴後に症状が強まるケースもある

受診を優先すべきサイン

  • しびれが強く、範囲が広がっている
  • 足指の力が入りづらい、筋力低下を感じる
  • 安静にしても改善しない、夜間痛が強い
  • 足首の内側に明らかな腫れ・しこりがある
  • 糖尿病など神経症状が出やすい基礎疾患がある

2. 観察ポイント(セルフチェックの目安)

足根管症候群は「痛み」よりも「神経症状(しびれ・灼熱感)」が中心になりやすいのが特徴です。 次のポイントを確認し、悪化傾向がある場合は早めに専門家へ相談してください。

観察ポイント チェック内容 意味する可能性
症状の出るタイミング 歩行・立位で増悪し、休むと軽減するか 足根管での圧迫・負荷関連の疑い
しびれの範囲 足裏(踵・土踏まず・指)に広がるか 後脛骨神経領域の症状の可能性
靴との関連 靴を替えると軽くなる/きつい靴で悪化 圧迫・摩擦要因が強いサイン
足の形・アーチ 偏平足・過回内が目立つ 足根管周辺の張力増加に関与
筋力低下 足指がうまく動かない、踏ん張れない 神経症状の進行の可能性(要受診)

3. 急性期〜症状が強い時の基本対応(負荷・圧迫を下げる)

神経症状が強い時期は、原因になりやすい圧迫過負荷を減らすことが優先です。 痛みを我慢して運動を継続すると、しびれが長引くことがあります。

対応 目的 具体例 注意点
負荷調整 神経への刺激低下 長時間歩行・ラン・ジャンプを一時的に減らす。症状が出る活動を短縮。 完全停止が長引く場合は代替運動(痛みの出ない範囲)を検討。
アイシング 周囲組織の炎症管理 10〜15分を目安に冷却(症状の反応を見ながら)。 しびれが強い場合は冷やしすぎに注意。
圧迫要因の除去 足根管への圧低下 きつい靴を避け、靴紐の締め方を調整。硬いカウンターの靴は変更検討。 「当たり」があるだけで悪化することがある。
挙上・休息 腫れの軽減 可能な範囲で足を上げて休む。 腫れが強い場合は早期に受診も検討。

4. ストレッチとモビリティ(神経に“強い伸張”をかけない)

足根管症候群では、強いストレッチで神経症状が増えるケースがあります。 目的は「足首周囲の緊張を落として、圧迫・摩擦を減らす」ことであり、 痛みやしびれが増えない範囲で実施します。

対象 内容 目安 注意点
腓腹筋・ヒラメ筋 壁ストレッチ(膝伸ばし/膝曲げ)を軽度で実施 20秒 × 2回 しびれが増える角度は避ける
足趾・足底 足趾を軽く反らして足底の緊張を落とす 15秒 × 1〜2回 強い痛みや灼熱感が出るなら中止
足首の可動域 背屈・底屈を小さく反復(痛みのない範囲) 10回 × 1〜2セット 反動を使わない

5. トレーニング(アーチ安定と過回内の抑制)

足根管へのストレスを減らすうえで、足部の過回内が関与している場合は アーチの安定性を高めることが有効です。 ただし、神経症状が強い時期は無理をせず、症状が落ち着いてから段階的に行います。

種目 狙い やり方(概要) 回数・セット
ショートフット 内側アーチの安定 足趾を握り込まず、土踏まずを軽く持ち上げて保持。 10秒 × 5回 × 2セット
タオルギャザー 足底内在筋の活性 床のタオルを足趾でたぐり寄せる。 30〜60秒 × 2セット
片足立ち(安全確保) 支持・固有感覚 壁や椅子の近くで片足立ち。 20秒 × 2〜3回

6. インソール・靴の見直し(圧迫の除去+アーチサポート)

足根管症候群の改善では、靴が原因の「当たり」や、過回内によるストレスを減らすことが重要です。 日常生活の時間が長いほど、靴の影響は大きくなります。

項目 見直しポイント 避けたい例
靴のフィット 足首内側が圧迫されない、踵が安定する きつい靴、硬いカウンターで擦れる靴
アーチサポート 内側アーチを支え、過回内を抑える 柔らかすぎて沈み込むだけの中敷き
衝撃吸収 歩行・走行の反復衝撃を軽減 ソールが薄く硬い靴、摩耗した靴
靴紐の調整 甲と足首内側の圧迫を減らす 強く締めて固定しすぎる

7. 運動再開の目安(しびれ優先で判断する)

足根管症候群は、痛みよりもしびれが指標になりやすい点が特徴です。 以下を満たしたら、軽い有酸素(平地のウォーキング等)から段階的に戻します。

  • 歩行・立位でしびれの増悪がない
  • 足裏の灼熱感やピリピリが日ごとに改善傾向
  • 靴やインソール調整で症状が安定している
  • 運動後〜翌日に症状が悪化しない

参考(検索キーワード)

  • 「足根管症候群 足裏 しびれ」
  • 「後脛骨神経 圧迫 症状」
  • 「偏平足 インソール アーチサポート」
  • 「足首 内側 しびれ」

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としています。強いしびれ、筋力低下、範囲の拡大、腫れ・しこりがある場合は、 整形外科での診断を推奨します。

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